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スピーカーケーブルの比較

スピーカーケーブルは、オーディオケーブルの中でも音の違いが顕著に出ます。オーディオ初心者でも音の違いを聞き分けられるので、オーディオ・アクセサリーの入門パーツとしても人気があります。

言い方を変えれば機器との相性が出やすいとも言えますし、ケーブルによって自分の好みの音(良い音)も出れば、全く合わない音(悪い音)も出てきます。ですから人によってアメリカの単線のビンテージケーブルが良いとか、屋内配線用の太いケーブルが良かったという話になっても不思議はありません。

いろいろと聴いていると厳重なシールド構造のケーブルよりも、シールドの無い単純な2芯ケーブルの方が音が良いとか、スピーカーがバイワイヤリング対応なので、ケーブルもバイワイヤリング対応の4芯ケーブルを買ったら、元のシールド2芯ケーブルの方が良かったなどということが普通に起こります。
また人によっては、バイワイヤリングをするにしても4芯ケーブルを使うよりも、2芯ケーブルX2本の方が良いという人もいます。

構造だけでなく、導体の純度やケーブルの太さで音が良いとも断言はできません。従って価格というのもケーブル選びの決定的な要因にはならないと思います。結局、自分のシステムに合うスピーカーケーブルを選ぶためには、ある程度のトライ&エラーは必要かと思います。

またケーブルだけ取り替えて、スピーカーのセッティングをやり直さない人も多いですが、セッティングをもう一度確認してみたほうが、良い結果になると思います。
特にフラット志向のケーブルは、値段が高くなるほど音が神経質になっていくので、エージングとともにセッティングの微調整が必要となります。


※1990年代後半ぐらいからスピーカーのバイワイヤリング対応が始まり、現在売られているスピーカーのほとんどは、バイワイヤリング用の端子となっています。ところが現在、スピーカーケーブルの売れ筋は4芯ケーブルがどんどん減って、ほとんどが2芯ケーブルとなっています。
スピーカーケーブルの売れ筋ランキング

※スピーカーケーブルは長いので、どうしてもアンテナ効果でノイズを拾いやすくなります。しかしケーブルを流れる電流が大きいために、電流の弱いRCAケーブルなどより、かなり影響は少なくなります。
ただし、全くないという訳ではなく、ノイズ対策が弱い「ナノテック・システムズ SP#79」にスマホを近づけると、高域が少し伸びなくなるなど、音質への影響は皆無という訳ではありません。



inakustik LS-1002
ドイツのインアクースティック(旧モニターPC)のREFERENZシリーズ(ブラック&ホワイトシリーズ)の4芯ケーブルで、生産はドイツで行われています。2004年の発売。

導体は無酸素高電導銅 OFHCC(Oxygen-Free High-Conductivity Copper)で、導体の中心から4層の同心円状に導体を重ねてあります(0.320mm×37本)。
絶縁体は発泡PEとPEを組み合わせた「Duo PE II 」。ジャケットはPE細線24×4本で編みこまれたもので、微細振動を抑制しています。

硬めのケーブルで取り回しは少し悪いです。
ワイドレンジで解像度や透明感は必要にして十分。高音も低音も良くでます。
ただ傾向としてはモニター志向の音なので、クラシックには良いですが、ジャズやロックでは面白みに欠けます。
同社の「Cobra」よりはスピーカーとの相性は広いです。

価格 3,780円(1m)※現在は4,800円



MONITOR モニターPC (inakustik)
Cobra4S・Cobra2.5S(コブラ)
上がCobra2.5S・下はCobra4S
モニターPCの「顔」ともいえるコブラシリーズは1993年に発売され、2009年に製造を終了したという超ロングセラーケーブルです。
モニターPCは「MONITOR」が正式社名(現在はインアクースティック)でしたが、1980年代の末に「PC-082」という銀コートOFCのRCAケーブルで日本に上陸したことから、モニターPCと呼ばれるようになったようです。

並行する2本のケーブルの間にメタルバンド(帯状金属箔)を挟み込むんだ「MSR システム」を採用。
このメタルバンドはケーブル間をシールドし、誘導や干渉を低減します。また高域の表層ロスの抑制し、低域の深いパワーの獲得に優れるというものでした。

導体はシルバーコーティングされたOFC、シースは柔軟性に優れた「フルフレックス」という透明なシースを採用。酸化を防ぐ連続表層シーリングで長期間の初期性能を維持しています。

ワイドレンジでフラットなケーブルです。解像度や透明感もあります。ジャンルで言えば一番良いのはクラシックですが、ちゃんとジャズやボーカルもこなします。
4Sと2.5Sは導体の本数の違いだけですが、4Sはフロアスピーカー向けで、見た目以上に導体が太く小型スピーカーでは端子に入らない物もあります。ある程度、アンプのパワーも必要で、少音量では低音が不足します。
小型スピーカーやスリムなトールボーイならば2.5Sの方がバランスが良いです。

価格の割には高性能なケーブルですが、スピーカーとの相性は出るタイプ。意外とJBLやinfinityなどアメリカ勢とは相性が良いです。

価格
Cobra4S 0.07mmΦ×1050 2,310円(1m)
Cobra2.5S 0.07mmΦ×656 1,470円.(1m.)







Ortfon 7NX SPK-550
2芯シールド構造のケーブルで、導体は6Nと7N、PCOCCの3種類の素材によるハイブリットで2.5u。絶縁体はポリエチレン、銅線の網組シールドに、綿糸の介在で振動を抑えています。
外径は12mmと太いケーブルですが、取り回しはし易いです。

自然な音の出方が持ち味で、ツヤなどの着色感はそれほどないので、好き嫌いが出そうです。
フラット方向に振っているので、クラシックやジャズには良いですが、ロックなどにはSPK-3100SILVERのほうが良いと思います。

1mで4,200円とSPK-3100SILVERの4倍もの価格ですが、確かにレンジが広く、情報量が増えたり、繊細なところが出たりはしているものの、それでもTOTAL的には1.2〜1.3倍ぐらい良くなったかなというところ。

お金にちょっと余裕があって、オーディオケーブルはある一定のところを越えると、ほんの少し良くなるだけでも、余分に数千円、数万円かかるということに理解ができている人には良いと思います。

また神経質なケーブルなので、スピーカーのセッティングを、ピンポイントまで出来る人向けのケーブルです。

価格 4,000円(1m)



Ortfon SPK-3100SILVER
2002年の年末に発売され、すぐに売上げNo.1になり、10年近くNo.1の座を争っていたロングセラーケーブル。

2芯シールド構造のケーブルで、導体は銀メッキされたOFC(0.24X24本)。絶縁体にはポリエチレンとPVCを使い、さらに錫メッキシールドと見た目も内容も1m・1,000円のケーブルとは思えません。

音が自然に出てくるところも魅力で、高音や低音、ボーカルがスッと出てきますし、音場も自然な広がりです。
尖った部分が無いかわりに、全体的なバランスがとても良く、音を聴くというより「音楽」を聴かせるケーブルだと思います。

1,000円クラスのケーブルというと激戦区で、コストパフォーマンスの高いものが多いですが、10年以上前のケーブルとはいえ解像度や透明感、レンジなどは、最近発売された同クラスのケーブルと何ら遜色ありません。(別格ともいえるゾノトーン 6NSP-2200S Meisterには、かないません。)

全体的な音で比較しても、価格が倍以上の「KIMBER 4VS」よりも良い音が出ますし、神経質でスピーカーとの相性が出やすい「Cobra」を、一部上回るなど上級モデルを上回る実力を持っています。

解像度やレンジなど、確かに6NSP-2200S Meisterは優れたケーブルですが、SPK-3100SILVERはゾノトーンよりも軟らかい音なので、スピーカーの音を軟らかい方向に振りたいのであれば、こちらのほうが良い場合もあると思います。

※銀メッキ導体は銀の部分の腐食が早いので、状態を確認しながらカット・皮ムキをして新しい線を出してやる必要があります。

導体抵抗:14.5Ω/km以下
価格 1,000円(1m)



ZONOTONE 6NSP-2200S Meister
6NSP-2200S Meisterは2008年の発売。メーカーのサイトでは、シアター用に大人気などと書いてありますが、売れ筋ランキングでもずっと1位を続けているとおり、ピュアオーディオ用としても十分な能力を持ったケーブルです。

6N、PCOCC、純銀コートOFC、OFCの4種類の素材をマルチストランド・スパイラル構造にした2芯ケーブル。
シールドはアルミペットテープで介在は綿糸。シースは青に着色された透明なポリ塩化ビニールです。

一言でいえば「よく音が出る」ケーブルです。解像度は良く、レンジは広く高音はキチンと伸びますし、低音はちゃんと締まっています。少し硬めのトーンですが厚みがあり、まだまだ音が出るような余裕さえ感じます。音場も十分に広いです。
特に解像度は素晴らしく3000円〜4000円クラスのケーブルでも、聴こえなかった細かい音が、この6NSP-2200Sでは聴こえてきたりします。

全体的なバランスもとても良く、ジャンルもクラシック、ジャズ、ロックのどれを聴いても破綻がありません。
今の1,000円クラスのケーブルは、とてもハイレベルですが、このケーブルの実力はその上。それどころか解像度やレンジなどは、インアクースティックのLS-1002やオルトフォンの7NX SPK-550を上回っています。

場合によっては中音域のメリハリや、高音・低音のパワーバランスがなどと、気になるところが出てくるかもしれません。でも、それもこのケーブルの持ち味。
「フラット」系のケーブルのように、変に抑えているところは無いので、全体的に伸びやかでハッキリした音になります。しいて言えばスピーカーのユニットや、エンクロージャーの能力がそのまま出るタイプ。

そのためスピーカーのセッティングが少々、乱雑でも音が出てきます。キチンとセッティングをする場合でも、出ているものを削っていく感じなので、出ていないものを出すよりは簡単です。
またニアフィールドや夜中に小音量で聴く時などにも良いケーブルです。

導体抵抗:8.9mΩ/m 外径:8mm 価格 1,450円(1m)



ZONOTONE SP-3100Hi
ZONOTONE SP-3100Hiは、音楽出版社の「スピーカーブック2014」(4,352円)の付録のオリジナル・スピーカーケーブルです。
雑誌部分が2,000円とするとケーブルは1mあたり600円相当。本文ではZONOTONEの前園氏が「限られたコストの中で、新素材のパフォーマンスを十分に引き出した」と述べています。

SP-3100Hiは2芯構造のケーブルで、導体は同社の「Neo」シリーズでも使用されている日立金属の「HiFC」と「OFC」のハイブリッドになっています。

HiFCは汎用銅材に極微量のチタンを添加することで、銅中の不純物を制御し、6Nに近い特性を低コストで得た銅線です。そのため銅の純度自体は4Nです。詳しくは日立金属の資料

絶縁体はポリエチレン、シールドはアルミペットテープ、介在は綿糸です。シースは青に着色された透明なポリ塩化ビニール。外径も8mmなので見た目は6NSP-2200S Meisterにそっくりです。ただし導体の撚り線の太さは半分ぐらいしかありません。
音は雑誌のケーブルの解説で、評論家のI氏があたかも1m数万円のケーブルのごとく、褒めちぎっていますが、もちろんそんなことはありません。

ZONOTONEらしい透明感とキレのあるサウンドですが、レンジは狭いです。高音は伸びが弱いですし、キャラクタがあるので好き嫌いがでそう。低音は出ないですが、中低音がしっかりしているので、小型スピーカーでは締まった音として聞こえると思います。
ジャンルはロック、JPOP、ボーカル向き。クラシックやジャズにも使えるといったところ。

600円のケーブルとしては、たいへんに良く出来たケーブルだと思います。では1,000円クラスのケーブルと比べてどうかというと、やはり物足りない。特に細部の再生で差がつきます。現在、発売されている1,000円クラスのケーブルは、かなりハイレベルなものが多いので、これと比べると1ランク下のケーブルという感じです。

雑誌込みの価格は4,352円。雑誌の文章は商品の簡単な解説と、基本的に「褒め言葉」しか書いてありません。雑誌がいらなければ、1,000円クラスのケーブルを4m買っても、おつりがきます。



ナノテック・システムズ SP#79 Special
もともとは音楽出版社の「スピーカーブック2011」の付録として作られたオリジナル・スピーカーケーブルで、2011年11月から市販されています。

金と銀の超微粒子のコロイド液を、導体に塗布・含浸させるオリジナル技術「ゴールデンストラーダ」を使用したケーブルです。構造は2芯の平行ケーブルで、導体はOFCでφ0.5mm×7本。絶縁にPE、シースにPVCが使われています。

ともかく細いケーブルでCDプレーヤーの内部配線ぐらいの太さしかありません。でも、鳴りっぷりは見違えるほど良いです。しかも低音は締まっておりモニターPCの「Cobra2.5S」より出ます。
レンジは少し狭く、広がりなど音場はあまり良いとはいえません。ただボーカルの定位はなかなか良いです。

エージングの間は機器やソースとの相性は出ますが、エージングが進みしばらくたつと、音がなじんできます。

価格 950円(1m)



BELDEN・ベルデン STUDIO718EX
2009年12月の発売。細い線を撚った1つのグループをさらに数本束ねて1 本の線に仕上げた「Rope lay」デザインを採用したケーブルです。(0.191mm×24本×7束)
片側は錫メッキがされており、透明シースは柔軟で取り回しもラクです。

宣伝どおりフラットな音で中高低のバランスが、うまくまとめられていると思います。レンジはやや狭く、解像度や透明感も少し物足りなさがあります。

ただフラットな音を求めているのであれば、1,000円クラスとしては秀逸。2,000円クラスのKIMBER 4VSよりも良いです。

基本的にはスピーカーとの相性がでるタイプ。ですがフラットな特性の割に、高額なケーブルと違い神経質なところが少ないので、スピーカーのセッティングはやりやすいと思います。

1,000円(1m.)



BELDEN・ベルデン STUDIO497MK2
2000年に発売されたBELDENの定番ケーブル。赤黒の線が交互に編まれた編組構造のケーブル。導体はOFHC。

編組構造の効果か、そこそこ透明感があり、余韻もキレイに出ます。そのためカラオケのエコーと同じで、ソースによっては良い音に聞こえちゃったりします。
STUDIO718EXと比べると解像度が低く、レンジも狭く特に低音は弱いです。総合的に見てもSTUDIO718EXにはやはりかないません。

価格が安く透明感などの長所もありますが、短所もあります。聴くソフトによってはJBL JSC500のほうが良いと思います。

価格 700円(1m.)



アイレックス EXIMA Speaker Cable
音楽出版社の「スピーカーブック2013」(3,990円)の付録となったスピーカーケーブルで、アイレックスから発売されている「EXIMA Speaker Cable Limited Edition」のプロトタイプでもあります。

構造はアナログRCAケーブルで、良く使われるシールド2芯構造。導体は0.3mX17のOFC。絶縁体は硬質のPVCで、綿糸と共に振動を抑える役目もしています。シールドにはアルミテープを使用。シースはPVCで高級感とがある茶色となっています。

音はエージングが進むとかなり変わります。エージング前より中音域の張り出しが強くなり、パワフル感が強くなります。
その一方で、この中音はエージング前には出ていた高域や低域をマスキングしてしまいます。特に高音の繊細な部分や透明感が、かき消されてしまう感じで、やや大味的な部分も出てしまいます。

全体のバランスとしてはエージング前の方が良かった感じです。

結局、製品版はこのプロトタイプを使ったユーザーの声を反映させるために発売を延期。導体の量やシールドの変更などの改良を行い、2013年10月から市販が始まりました。価格は3,150円(1m)。



van den Hul ヴァン・デン・ハル VDH-T7
「The Clearwater」
VDH-T7はヴァン・デン・ハルのロングセラーケーブルです。以前はVDH-T8が無かったので、ラインアップの一番下のモデルで価格も1m・1000円と安かったケーブルです。(現在は1m・1800円)

平行多重撚り線という構造のスピーカーケーブルです。サイトにあるのはイラストだけで、実物写真が無いので誤魔化されてしまいますが、普通に言うと昔テレビのアンテナ線によく使われていたフィーダー線です。

導体はSCMC。普通のOFC(無酸素銅)に比べて、結晶体が大きく相互に密に接している高純度MC(マッチド・クリスタルMC)OFCで、SC(シルバーコーティング・銀メッキ)したものです。これを98本の撚り線にしています。(AWG14相当)

シースはフレキシブルで機械的、音響的特性に優れた独自のHULLIFLEXR。ケーブルの構成要素はこれだけで、絶縁体やシールドは無く防振対策もされていません。

「ザ・クリアウォーター」というサブネームが付いていますが、音はまったくクリアではありません。解像度が悪く、音にキレがありません。高音にはカラーレーションがあります。中低音は良く出るので、小型スピーカーでは低音が出ているように聴くこえますが、フロアスピーカーでは低音が出ていないことがわかります。
スピーカーとの相性も出るほうで、ラインケーブルにもヴァン・デン・ハルを使って、タンノイ EYRIS3を鳴らしてみたものの、これがまったく合わない。GX100やSB-M20など高解像度系のスピーカーで、なんとか聴けるようになりますが、高音のダメさ加減はかわりません。

音色、レンジ、バランス、音場など、どれをとっても、6NSP-2200S MeisterやSPK-3100SILVERにはかないません。ちょっと期待ハズレのケーブルでした。


抵抗値 0.9Ω/100m
キャパシタンス 17.5pF/m
価格 1800円(1m)



KIMBER KABLE 4VS
KIMBER(キンバー) はアメリカを代表するケーブルメーカーのひとつで、DENON(現在はD&M Import Audio)が代理店をしています。KIMBERは偽物が多いことで有名ですが、低価格のケーブルは家電量販店でも売られています。

ケーブルによってはアメリカより日本の価格がかなり高いものがありますが、4VSはアメリカで10フィートで75ドルぐらいなので、あまり価格差はありません。

4VSは2000年に発売されたスピーカーケーブルで、特徴は信号線側4本+アース側4本の「ブレイド構造」を採用していることです。
導体は「VariStrand構造」の高純度銅線を使用し、片チャンネルあたり8本の細いケーブルが編み構造になり芯線内部の共振を抑えています。トータルとしては13AWG相当。

片チャンネルあたり8本なのでL・R合計で16本。その両端ですから32回の「皮ムキ」作業が必要です。またケーブルが細いのでちょっと神経も使います。ちなみにアメリカでは本数が倍の「8VS」も販売されています。
このケーブルの持ち味は高音の伸びと艶やかです。でも良いところはこれぐらい。透明感は足りませんし中・低音は解像度不足でモッサリした感じです。レンジも広いとはいえません。音の広がりは良いですが、奥行き不足でやや平面的。ボーカルの定位も今ひとつ。

ソースによっては価格の安い「SP#79 Special」や「JSC500」にも負けてしまいますし、「SPK-3100SILVER」が相手となると完敗。手間がかかる割には苦労が報われなかったケーブルです。
現行モデルですが発売から10年以上もたっているので、性能的には陳腐化しているのかもしれません。

周波数特性:DC - 250 kHz(±0.5 dB)
静電容量:340pF
インダクタンス:0.596μH

価格 2,310円(1m)



JBL JSC500
2001年に発売されたケーブルで、一時期はオルトフォンのSPK-3100SILVERと売上げを競っていた人気ケーブルです。

シンプルな平行2芯ケーブルで、導体は銅と錫メッキの撚り線です。ケーブルには「JBL MONITOR SOUND」と書かれていますが、もちろんモニター的な音ではありません。

音はグッと前に出てきてパワフル。透明感が高く音の広がりも良いです。レンジ、解像度はそこそこですが、艶はキッチリと出てきます。ジャズ、ロック、ボーカル向きですがクラシックにも使えてしまいます。いろいろなスピーカーとの相性が良いのも便利。
価格は安いですが、なかなか良いケーブルです。ダテに「JBL」の名前がついている訳ではありませんでした。

価格 600円(1m)



SAEC SPC-700
1998年ごろに発売され、けっこう長く販売されていたケーブルです。
外径は8×19mmと太くて幅のあるケーブルです。ただ柔らかいので、それほど取り回しには苦労しないと思います。
導体は5NのOFCをスーパーアニール処理したもので、7/0.18φ×19の撚り線です。

音はパワフル。他のケーブルから交換すると少しボリュームを絞りたくなります。
レンジも広く解像度もあるのですが、中音〜低音にかけてのメリハリが強めです。おとなしめのスピーカーには良いかもしれませんが、スピーカーによってはバランスがくずれることも。

価格 2000.円(1m.)



オーディオテクニカ AT6S33
1994年に発売された旧アートリンクシリーズのスピーカーケーブル。
トリプルペアのハイブリッド導体とチタン配合シース、レオストマーの内部シース。それに綿糸で振動を抑え、銅箔によるシールドと重装備です。

ケーブルは太いですが柔らかくて取り回しは楽です。
レンジが狭く解像度・透明感も今ひとつ。低音は締まっていますが、全体的には少し甘めな音です。
アートリンクの名前がつけられ太いし、シールドがしっかりしている割には価格は安いしと思って買ったのですが、ちょっと期待ハズレのケーブルでした。

静電容量:50pF/m
直流抵抗:7mΩ/m

価格 1,400円(1m)












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