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オーディオ用 USBケーブルの比較

PCオーディオなどに使われるUSBケーブルもデジタルケーブルです。相変わらずデジタルだから音が変わる訳がないなどと言っている人もいるようですが、こういう人たちは実際には聞き比べてもいないか、USBケーブルのことを知らない人たちが、ほとんどだと思います。

USBケーブルはパソコンとUSB DACやUSB DACを内蔵したアンプや、CDプレーヤーとの接続に使われます。オーディオは良い音で聴くというのが最大のポイントですが、音質を悪くする最大の要因はノイズです。そしてパソコンはオーディオ機器と違って、ノイズを大量に発生させるというのが最大の問題です。

まず、USBケーブルもデジタルケーブルなので、方形波の形と伝送ジッター(クロックジッターではありません)の問題があります。詳しくはデジタルケーブルを参照

それに合わせてパソコンのUSB端子からは、信号とバスパワーのラインにのって大量のノイズが入ってきます。またパソコン本体からは電波となって放射ノイズが出ており、これをケーブルが受信アンテナとなってひろってしまいます。ところがUSB3.0ではデバイス自体が大量のノイズを発生させるため、今度はケーブルが送信アンテナとなってノイズを拡散し、無線LANなどに影響を及ばしています。

またハイレゾ化によって現在のUSB DACはアシンクロナス伝送の採用しています。これによりクロックジッターの問題は解決されましたが、エラー訂正や再送要求がないため、伝送信号のロストやビット化けはそのままなので、これが多くなると音質は悪化します。
※ビット化けをするとパチパチ、プチプチといかノイズ音がするハズだと言う人もいますが、そんなことはありません。その人はビットエラーレート(BER)のことを知らないだけです。

上記のようにUSBケーブルにまつわる問題は多岐にわたるので、音質のためにはノイズや信号伝送へのキチンとした対策が必要となります。その一方で100円ショップのケーブルでもちゃんと音はでますし、そもそもオーディオ用のUSBケーブルの需要が少ないためコストをかけたケーブルが作りづらい。太いケーブルや硬いケーブルなど、取り回しの悪いケーブルは売れないなどの問題もあるようです。




FURUTECH・フルテック GT2
GT2は2009年に発売された、三層シ−ルド構造のUSB 2.0ケーブルで、端子はType A + Bです。

導体は純銀メッキされたα-OCC (0.12mm/7本・シグナル28AWG、バスパワー24AWG)です。絶縁体は高密度ポリエチレン。

柔軟性PVC二層とナイロンスリーブにより、振動の影響を軽減させています。コネクターは24金メッキ。

欠点が無い訳ではないですが、全体のバランスが良いです。高音は細部まで表現しますし、低音は締まりがあります。解像度もありキレも十分にあります。
ジャンルとしてはジャズやクラシック向け。ロックにはパンチ力が不足。
ウチにあるケーブルでは、ハイレゾ音源に一番実力を発揮します。


最大導体抵抗 24AWG:98Ω/km
28AWG::192.2Ω/km
最小絶縁体抵抗 100 MΩ/km
特性インピーダンス 90±15%Ω
静電容量 20 pf/ ft
価格 オープンプライス



オーディオテクニカ AT-EUS1000
2013年に発売されたアートリンク・シリーズの2.0USBケーブル。端子はType A + Bです。

導体はOFCでシグナル0.12mm×7、パワー0.18mm×20。絶縁体はシグナル用がPE、パワー用がPVC。

シールドは銅シールドにOFCのメッシュシールドを2層構造。
ハネナイトとハイブラーを組み合わせたハイブリッドインシュレーションシステムにより不要振動を抑えています。シースはPVC。

オーディオテクニカのアートリンクシリーズは、設計が古い商品が多いですが、これは久々の新商品。


OFC導体など、設計は新しいというよりも堅実な設計のケーブルです。クリアでヌケが良く音に芯があります。少しメリハリが効いた音ですが、安いデジタルアンプと組み合わせてもドンシャリにはなりません。

ジャンルとしてはロックやフュージョン向き。特にロックはパワー感が出るので、ちょうど良いです。意外とボーカルのニュアンスも良く出てきます。


価格 8,000円(0.7m.) 8,500円(1.3m.)



Oyaide オヤイデ d+USB class A
2010年に発売されたオヤイデのプロ用ブランド「NEO」のUSB 2.0ケーブルで、端子はType A + Bです。

反転同心撚りのフラットケーブルで、現在のd+USB class A(rev.2)は、PCOCCの生産終了にともない、導体が102SSCに変わっていますが、旧バージョンの導体はPCOCC(シグナル0.18mm×7、バスパワー0.18mm×19)です。

絶縁体はポリオレフィン、シールドは錫メッキ線とアルミテープのダブルシールド。シースは熱可塑性エラストマ。

コネクタ部分は電気特性に優れたPBT樹脂に、グラスファイバーを30%混入して振動対策をしたもので、俗に言うエンジニアリング・プラスチックです。 アウターカバーはアルミニウム製。端子は青銅合金を金メッキしています。

上級モデルのd+ USB class Sとの違いは導体の本数が少ないことと、class Sの端子はプラチナ+ロジウムメッキになっていることなどです。

落ち着いた音で少し柔らかめの音です。ただし良いところはここまで。まずレンジが狭く、それでいて高音は「シャリ」傾向。低音は弱くて締まりもありません。全体的に音が軽く、解像度が低いです。いわゆるヌケが悪く音にキレがありません。
製品の付属のケーブルよりは良いですが、GT2やAT-EUS1000に比べると価格差以上にランクが下の音です。

フラットケーブルにしたために厚みが4mmしかありません。4mmでは導体と絶縁体の太さを考えると、ダブルシールドといいながら薄いものを使わざるを得ないと思いますし、シースの厚みも薄いため、結局ノイズ対策が十分に機能していない可能性があります

デジタルケーブルもそうでしたが、「NEO」シリーズはプロ用といいながら、価格が安い分、音もそれなりの部分もあります。


最大転送速度 480Mbps
価格 オープンプライス 実売4,700円(1m)












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