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Pioneer CDターンテーブルプレーヤーの歴史



Pioneerは1990年な初のCDターンテーブル方式のCDプレーヤー「PD-T07」「PD-T05」を発売し、以後90年代の終わりまで多くのモデルを発売します。また海外でも多くの派生モデルを発売しました。

CDターンテーブルメカは大きく分けると3系統で、上級機にはPD-T07の金属製メカが改良されながら使用されて行きます。普及機用にはPD-T01とPD-T04、PD-HS7などに使用された「PXA1521」系列とPD-T03などに使われた「PXA1473」系列の2つがあります。
この2つは基本的な構造は同じですが、PD-T03の「PXA1473」系列のメカはピックアップのスライド機構がウォームギヤを使用しており、スピンドルモーターの取り付け方法も異なります。

D/AコンバーターはPD-T07/PD-T05がフィリップス製の1bitDAC「SAA7350GP」を搭載。以降は自社製の1bitDAC「ハイスピード・パルスフローDAC」を搭載します。後期に登場するPD-T07HSLimitedやPD-HS7、PD-HL5などには20bitや24bitのマルチビットDACが搭載されました。

波形再現回路のレガート・リンク・コンバージョン・システムはPD-T09に初めて搭載。その後、PD-T04などの普及モデルにも搭載されるようになり、1995年に「レガート・リンク・コンバージョンS」となります。翌1996年には16bitデータを24bitに再量子化しする「Hi-bit」が開発され、「Hi-bit・レガート・リンク・コンバージョンS」となります。



CDターンテーブル方式プレーヤー 国内モデルの発売リスト(年表)

発売 機種 価格 DAC レガートリンク メカ ピックアップ トランス メモ
1990 PD-T07 150,000 SAA7350GP PWY1004 2 初代モデル
1990 PD-T05 80,000 SAA7350GP PD-T07と同じ PWY1004 2 PD-T07の廉価版
1991 PD-T07A 180,000 PD2028B X2 PD-T07の
改良型
PWY1004 2
1992 PD-T09 360,000 PD2028A X2 レガートリンク PD-T07の
改良型
PWY1004 3
1992 PD-T03 53,000 PD2026A PXA1473 PEA1130 1
1993 PD-T06 120,000 PD2028B X2 レガートリンク PD-T07の
改良型
PWY1004 2 PD-T07Aの廉価版
+レガートリンク
1993 PD-T04 60,000 PD2028B X2 レガートリンク PXA1521 PEA1179 2
1993 PD-T01 35,000 PD2026B PXA1521 PEA1179 1
1994 PD-UK5 58,000 PD2028B X2 レガートリンク PXA1521 PEA1179 2 PD-T04のUKバージョン
1995 PD-T07S 200,000 PD2028B X2 レガートリンクS PD-T07の
改良型
PWY1004 2
1995 PD-UK3 39,000 PD2029A レガートリンク PXA1521 PEA1179 1 PD-T01のUKバージョン
1996 PD-T07HS
Limited
220,000 マルチビット HibitレガートリンクS PD-T07の
改良型
PWY1004 2 2700台限定生産
1996 PD-T04S 60,000 PD2028B X2 レガートリンクS PXA1521 PEA1179 2
1997 PD-HS7 95,000 PCM1702? HibitレガートリンクS PXA1598
(PXA1521の改良型)
PEA1343 2
1997 PD-HL3 49,000 PD2029A Hibitレガートリンク PEA1291
1998 PD-HL5 65,000 PE8001A HibitレガートリンクS PEA1135 1
1998 PD-HL1 39.000 PE8001A HibitレガートリンクS 1

1997 RPD-500 230,000 PD2028B X2 2 PD-HL3をベースに開発したプロ用CDレコーダー


海外専用モデル

機種 DAC レガートリンク メカ ピックアップ トランス メモ
PD-59 PD2029A PD-T01と同型 PEA1179 1
PD-65 PD2028B X2 レガートリンク PEA1030
PD-75 PD2028A X2 PD-T07と同じ PWY1004 PD-T07Aの輸出仕様。
PD-77 PD2028B X2 レガートリンク PD-T07と同じ PWY1004 外見はPD-T07Aと同じだが中味はPD-T07Aの輸出仕様。サイドウッド付モデルもあり。
PD-95 PD2028B X2 レガートリンク PD-T07の
改良型
PWY1004 PD-T09の輸出仕様。
PD-S95 PWY1004 PD-95のトランスポータ仕様。
PD-S501 PD2026A PEA1030 外見はPD-T03と同じトレイの位置だが10キーが大きい。
PD-S502 PD2026B PD-T01と同型 PEA1179 1 PD-T01の輸出仕様。
PD-S503 PD2029A レガートリンク PD-T01と同型 PEA1179 1 PD-S502と同じ外見。
PD-S504 PD2029A
レガートリンク PD-T01と同型 PEA1179 1 PD-S502と同じ外見。内部はPD-T01と同じだがコンデンサが違う。
PD-S505 PD2029A Hibitレガートリンク
(Hi-bit)
PD0236AD
PD-T01と同型 PEA1291 1 PD-S502と同じ外見。
PD-S506 ?
PD2029A レガートリンク PEA1335
PD-S507 PE8001A Hibitレガートリンク
(Hi-bit)
PD0236AM
PEA1335 PD-HL5と同じ外見。

PD-S601 PD2029A レガートリンク PXA1473 PEA1030 1 PD-T03と内部は同じだがフロントパネルのボタンが少ない。
PD-S602 PD2029A レガートリンク PEA1179 外見はPD-T01と同じセンターメカで、小さなボタンの10キーがついている。
PD-S603 PD2029A レガートリンク PD-T01と同型 PEA1179 1 PD-S602と同じ外見。内部はPD-T01と同じ。
PD-S604 PD2029A レガートリンク PEA1179 PD-S602と同じ外見。トレイの窓は廃止。
PD-S605 PD2029A Hibitレガートリンク
(Hi-bit)
PD0236AD
PEA1291 PD-S602と同じ外見。トレイの窓は廃止。

PD-S701
(PD-32)
PD2029A レガートリンク PXA1473 PEA1030 1 PD-T03の輸出仕様。
PD-S702 PD2029A レガートリンク PXA1521 PEA1179 PD-T03と同じ外見だが10キー横のボタンがない。
内部はPD-S603と基本的に同じだがオーディオ回路のコンデンサの配置が違う。
PD-S703 PD2029A レガートリンク PD-T01と同型 PEA1179 1 PD-T04と同じ外見。回路はPD-S702と同じ電源回路はコンデンサが増えている。
PD-S705 PD2029A Hibitレガートリンク
(Hi-bit)
PD0236AD
PD-T01と同型 PEA1291 1 PD-T04Sと外見は同じだがトレイの前面が若干違う。回路はPD-S703と同じ。
PD-S707 PE8001A HibitレガートリンクS
(Hi-bit)
PD0236AD
TT96
(PXA1521と同じもの)
PEA1135 1 PD-HL5と同じ外見。
トランス1個などPD-HS7よりパーツが少ないので中味はPD-HL5か

PD-S801
(PD-52)
PD2028 X2 レガートリンク
PD0116A
PD-T03と同型 PEA1030 2 PD-T03と同じトレイ配置で10キーはない。
トランス2、オーディオ回路はPD-T04の簡略化
PD-S802
(PD-54)
PD2028 X2 レガートリンク
PD0116A
PXA1521 PEA1179 / PEA1285 PD-T04の輸出仕様

PD-S901 PD2028 X2 レガートリンク
PD0116A
PD-T03と同型 PEA1030 2 外見はPD-T06と同じ。回路基板は独自だがPD-T06に近い。
PD-S904 PD2028 X2 レガートリンクS
PD7009A
PXA1521 PEA1179 / PEA1285 1 PD-T04Sの輸出仕様。

PD-S06 PCM1702 X2 HibitレガートリンクS PXA1598 PEA1343 2 PD-HS7の輸出仕様。

PD-7700
(PD-31)
PD2026A PD-T03と同型 PEA1030 1 外見はPD-T03にホタンを増やしたもの。回路もPD-T03と同レベル
PD-8700
(PD-31)
PD2026A X2 PD-T03と同型 PEA1030 2 外見はPD-7700にさらにホタンを増やしたもの。基板は2階建てだがオーディオ回路のパーツは極端に少ない。
PD-9700
(PD-41)
PD2028A X2 PD-T03と同型 PEA1030 2 外見、内部ともにPD-S901と同じ。PD-S901のベースか改良機

DACのPE8001AとPD2029Aはチップ内にレガートリンクも内蔵













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