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SYBASONIC UAU-11A

2012年 実売4,580円〜5,680円


SYBASONIC UAU-11Aは2012年ごろに発売された、96kHz/24bitというハイレゾ対応のUSB-DACです。SYBASONICは中国のメーカーで、TOPPINGやS.M.S.Lと同じくデジタルアンプやUSB-DACを販売しています。

UAU-11Aは日本ではTsdrenaから「HAM-UDAA2」という型番で、上海問屋からは「DN-82850」という型番で発売され、24bit/96kHzのUSB-DACが1万円近くもした中、5,000円切る価格で販売されたので話題になりました。

また同じシリーズの192kHz/24bit対応のUSB-DAC「UAU-7A」も、上海問屋から「DN-11221」という型番で販売されています。


UAU-11Aは多機能でコンパクトで安いのが特徴です。24bit/96kHzのUSB-DACとして使える他、アナログのライン入力があるので、DAPやスマートフォンなどのアンプとしても使えます。

ヘッドホンアンプを搭載しており、USB-DACで変換した音をイヤホンやヘッドホンで聴くことができます。また3段階のイコライザースイッチがあり、高音や低音を強調することができます。

DDC機能が付いており、デジタルデータをUSBからS/PDIFに変換できます。その他にはマイク入力も可能です。
電源はUSBバスパワーで駆動しており、外部電源は利用できません。

これらを可能にしているのが、VIA製の多機能チップ「VT-1630A」です。VT-1630AはUSBコントローラとして説明されることもありますが、内部にはDACの他にADC、DSP、USBインターフェイス、S/PDIFインターフェイスを内蔵しています。

本体の上面にはボリュームツマミがあり、ヘッドホンとライン出力の調整ができます。イコライザースイッチは、T:トレブルブースト(高音)、D:ダイレクト(標準)、B:バスブースト(低音)の3段階の切り替えが出来ます。


入力端子はミニUSBの他にライン入力(3.5mmステレオ)とマイク入力(3.5mm)。
出力端子はヘッドホン用が、ステレオミニと標準プラグ。アナログはRCA端子、デジタルは同軸と光です。

付属品はUSBケーブル(Aタイプ-ミニ)とRCAのラインケーブル、ドライバー用のCD-ROMです。



(USBのドライバーについて)
製品に添付されているドライバーは、Windows Vista/7/8用ですが、Windows10でもドライバーのインストール無しに使用できます。


(音質について)
音はハッキリ言って「悪い」です。レンジが狭く平面的な音で、高音も低音もあまり出ません。解像度は悪いので、音の輪郭がボヤけており、細かい音は再生できません。

安いからといって、ハイレゾ入門に買う人がいるかもしれませんが、音は入門用にもならないレベルですし、ハイレゾがどうのこうのという以前の問題です。

ちなみに同じ曲を、UAU-11Aで24bit/96kHzのFLACを再生すると、RATOC RAL-24192UT1Audinst HUD-mx1で、16bit/44.1kHzのWAVを再生したのよりも音が悪いです。

次にUSB-DACではないですが、値段が同じぐらいのFiiO D03Kの音と聴き比べるため、UAU-11AをDDCとして使い光ケーブルで接続。結果はFiiO D03Kの圧勝。

つまりUAU-11AのDAC部は相当に出来が悪いです。ハイレゾ対応だからといって製品の質が悪ければ、音も悪いという典型的な見本ともいえます。

チップのVT-1630Aは、DACといっしょにノイズをバリバリ発生させるUSBインターフェイスや、S/PDIFインターフェイスを1チップに収めているので、これはまあ当然の結果です。
VT-1630Aはいろいろな製品に使われる汎用チップであって、オーディオ専用のチップではありません。




(ケースについて)
ボディはプラスティック製です。軽いので後ろ側に重いケーブルを付けると前が持ち上がっしまいます。

上部の真ん中にボリュームがあり、その前にはLEDのインジケータがあります。
インジケータは一番左が出力の強度。その次が電源。その隣には44.1/48/96kHzの入力信号のインジケータとなっています。


(内部について)
ボディが小さいので中の基板も小さいのですが、VT-1630Aにクロックとオペアンプを、何個が組み合わせれば、こんなに簡単に作れます。という感じの回路です。音質に影響するノイズ対策や電源の安定化は、あまりやっていないかもしれません。

VT-1630Aは多機能で安価なチップですが、UAU-11Aはそのすべてを使っている訳ではありません。

DAC部分は「UAU-11A」としては96kHz/24bitまでの対応ですが、VT-1630A自体は192kHz/24bitまでサポートしています。

USBインターフェイスはUSB 2.0のFull-Speed、USB Audio Class v1.0に対応しています。

S/PDIFインターフェイスは
TX(送信)側は16/20/24bit、44.1/48/88.2/96/176.4/192kHzに対応。
RX(受信)側は16/20/24bit、44.1/48/88.2/96kHzに対応。

DSP(デジタルシグナルプロセッサ)部分では、5バンドのイコライザー、サラウンド、ハイパスフィルター、ミキシングなどの機能を処理できます。

オペアンプはTI製の「LM358」とJRC「4580」。その他にシリアルフラッシュの「25L512E」。
DC/DCコンバータのLITEON「LSP5503」などがあります。


VIA VT-1630A オペアンプ JRC「4580」


SYBASONIC UAU-11Aのスペック


入力データ 16bit/24bit
44.1kHz/48kHz/96kHz
周波数特性
S/N比 91dB
ヘッドホンインピーダンス 16〜150Ω
電源 USBバスパワー
消費電力 3W
サイズ 幅80×高さ45×奥行80mm
重量 125g


















SYBASONIC UAU-11A  B級オーディオ・ファン