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SONY XBA-C10のレビュー


オープン価格 実売2,850円〜4,130円


SONYのXBA-C10は、2013年2月10日の発売に発売された、バランスド・アーマチュア(BA型)の入門モデルです。BA型が5,000円以下で買えるということで話題になりました。

カラーはブラック、ホワイト、レッド、グリーンの4色です。


バランスド・アーマチュアの説明は、ネット上にはたくさんありますが間違っているものも多く、それを「まとめサイト」がコピペして編集・アレンジ。さらに間違いが増えるという構造のようです。

BA型のメリットはドライバーユニットを小型化できること。オーディオ信号への応答性が早いこと、感度(出力)が高いこと、音質的には高い解像度を得られることなどです。

デメリットはコストが高いことです。

ダイナミック型に比べて「最大入力が低い」「再生周波数帯域(レンジ)が狭い」「歪みがある」と書いてあるサイトもありますが、これは間違いでBA型よりも最大入力が低いダイナミック型はたくさんありますし、カタログ上での再生周波数帯域も変わりません。歪みの特性はユニットの構造上でいうと、BA型よりもダイナミック型のほうが高いかもしれません。

BA型は低音が出ないという意見が多いですが、ダイナミック型でも低音が出ないものは多いです。逆にダイナミック型で低音が出るものは、チャンバーという空気室を設けて低音を増強するのが一般的ですので、BA型でもボディを大型化してチャンバーを設ければ、迫力のある低音が出るかもしれません。



バランスド・アーマチュア(BA型)とは


アーマチュアというのは、「電機子」のことで磁力(磁場)の作用によって、電気エネルギーを運動エネルギーに変換するパーツのことです。もともとはモーターなどの部品名として使われていた言葉です。

アーマチュアは、磁性材料のパーマロイ(鉄ではありません)の薄い板にコイルを巻いたもので、コイルに信号が流れるとN極になったりS極します。アーマチュアを動かすために磁石を取り付けると、磁力の反発作用によりアーマーチュアが動いたり、吸引により引き付けられたリします。

これはダイナミック型のドライバーのボイスコイルと動作の向きが違うだけで、ここに振動版を取り付けてやれば音がでます。

ダイナミック型のドライバーでは振動板を引き付けたり戻す時には、ボイスコイルの磁石の力の他に、ダンパー部分の力が反作用として加わります。ところがバランスド・アーマチュア型では、どちらも磁石の力だけで行うので応答性が早く、ダンパーによる変な音の色付も起きません。
「バランスド」というのは反発と吸引の磁気バランスのことを指しています。


ちなみにSONYではアーマチュアのことを「接極子」と呼んでいますが、もしかすると他のオーディオ製品のパーツと混同しないための呼び方かもしれません。
磁石を取り付ける前のアーマチュアは、テープデッキのヘッドのコアと全く同じですし、モーターはCDプレーヤー、BDレコーダー、テープレコーダーなど多くの製品で使われています。



XBA-C10の特徴について


SONY XBA-C10は、 ダイナミック型の9mmドライバーユニットと比べて、体積が約40%小さいBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーユニットを採用。

従来のBA型ドライバーユニットで使われていた、細いパイプ状のエアーダクトではなく、独自開発のフラット形状のエアーダクト構造を採用しています。
これにより振動板からの音道を大きくできるため、ダクト内の共振が減ることで周波数帯域が広がり、伸びのある音楽再生が可能になっています。


外気を取り入れる穴を小さくしたノイズブロック構造で高い遮音性を実現。外部からのノイズをカットし、音漏れを約90%低減しています。


耳からはずれにくいデルタ形状フィッティングアシスト機構とブッシング形状によって、装着を安定させ長時間のリスニングも快適にしています。


コードは1.2m(Y型)で、コード表面の細かい溝を付けた新開発の「セレーションコード」により、からみの原因となる摩擦を低減をし、からみを防いでいます。プラグは3.5mm金メッキL型ステレオミニプラグです。


4サイズのハイブリッドイヤピース(XS,S,M,L)と、クリップ、コード長アジャスターが付属しています。



XBA-C10の音質について


XBA-C10の購入する際のポイントとしては、価格が安いBA(バランスド・アーマチュア)型なので、BA型の特徴が出ているかどうかと、BA型といってもシングルタイプなのでダイナミック型と比べてどうなのかというところでした。


実際の音はというとハイスピードで解像度と透明感が良いです。また全体的な音質も優れており、ウチにある同じ価格帯のイヤホンを超えているだけでなく、audio-technica ATH-CKS77に勝るとも劣りません。

音自体も小型のスピーカーに近い音が出てきており、聴感上のレンジは広いです。低音は締まっており、ダイナミック型に比べて弱いという訳ではなく普通に出ます。

さすがに低音増強タイプのHA-FX3XやATH-CKS77と比べると量感は不足気味ですが、 「パワフル重低音」という宣伝文句のPanasonic RP-HJX5よりも、低音が出ます。

音楽のジャンルとしてはクラシック、ジャズ、ロック、JPOPなどオールラウンドに使えます。


ケーブルのタッチノイズはやや大きめです。ケーブルの見た目はショボいのですが、本体にお金がかかっているので、これはしょうがないかもしれません。



XBA-C10フィット感について


ボディが小型で軽いのと、ハイブリッドイヤピースの摩擦力が高いのでフィット感はとても良いです。



XBA-C10 BK ブラック





SONY XBA-C10のスペック


装着方式 カナル型
構造 密閉型
駆動方式 BA(バランスド・アーマチュア)型
再生周波数帯域 5Hz〜25,000 Hz
出力音圧レベル 106 dB/1 mW
最大入力 100mW
インピーダンス 24Ω
コード 1.2 m(Y型)
プラグ 3.5mm 4金メッキ ステレオミニプラグ
重量 4g(ケーブル除く)
付属品 ハイブリッドイヤピース(XS,S,M,L)
クリップ
コード長アジャスター
















SONY XBA-C10の音質とレビュー・評価 B級オーディオ・ファン