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DIATONE DP-700H |
1986年 定価54,800円 |
DIATONEのDP-700Hは、1986年に発売されたCDプレイヤーです。 値段は当時の売れ筋の価格帯のため、ライバル機がたくさんありまた。 ALPIN/LUXMAN D-100、AUREX XR-V73、DENON DCD-990、KENWOOD DP-990D、L0-D DA-401、marantz CD-75、NEC CD610、ONKYO C-300X、Pioneer PD-7030、SONY CDP-55、Technics SL-P520、Victor XL-V501、YAMAHA CDX-700など。 DIATONE(ダイアトーン)は、三菱電機のオーディオブランドです。 1970年代はSONYやTechnics、Lo-D、Victorなど、他の家電メーカーと同様に、アンプ、チューナー、レコードプレーヤー、カセットデッキ、スピーカーと、フルラインアップで製品を発売していましたが、1980年代になると、スピーカー以外は販売不振から縮小を余儀なくされます。 CDプレーヤーも1982年にDP-101を発売しますが、その後はヒット商品は出ず、1986年に発売されたDP-700HとDP-1000Hを最後に、スピーカー以外の部門はAKAIと統合されて、A&Dとなります。 DP-700HはDP-1000H(108,000円)の弟分となりますが、共通しているのは薄型のボディだけです。 DP-1000Hの中身は4分割シャーシや、デジタル・アナログ独立電源、バーティカル・クランパなど意欲的な設計でしたが、DP-700Hの内部はオーソドックスな設計です。 ライバル機はすでに防振設計や、独立電源などの高音質設計、情報量の多い大型ディスプレィ、ダイレクト選局などの機能を取り入れていたのに対し、DP-700Hはいずれも未装備のままで、商品的には見劣りする部分が多いです。 DACは当時、最新鋭のバーブラウンの16bit・DAC「PCM56P」を搭載。デジタルフィルターは2倍オーバーサンプリングです。 ピックアップは自社製で、数少ないセールスポイントのひとつです。 3ビーム方式を採用し安定した信号の読み取りを実現。またピックアップにアンプを組み込むで、信号を増幅してから出力して、外来ノイズの影響を低減しています。 機能はプログラムメモリー、36曲ランダム再生、TNO/INDEXサーチ、リピート(全曲、1曲、プログラム)などです。 |
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(音質について) | ||||||||||||||||||||||||
人気が無い機種だし、防振も弱いし、シングルDACだしと、高を括っていたら、これがなかなか良い音が出てくるので、ビックリしました。 高音は解像度があり、そこそこ伸びます。低音は量感は少ないですが、締まっています。レンジは少し狭いのですが、音の粒立ちが良いので、あまり気になりません。 細かい音の再現力が弱いですが、今時の32bit・DACでも音が潰れている物があります。それを考えると16bit・DACなのに大健闘です。 |
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(フロントパネル) | ||||||||||||||||||||||||
フロントパネルは樹脂製ですが金属ぽい処理がされているので、見た目では全くわからず触ってみて初めて気が付くぐらいです。 スリムなボディですが、操作性を考えてボタンは大きめに作られています。その代わりディスプレイは小さくて、表示できるのは曲の番号と時間、プレイとポーズ、プログラムなどのインジケータぐらいです。 ディスクトレイの厚みは16mmしかありません。薄型のトレイは現在では普通ですが、当時としては珍しいです。 トレイが浅いと、ディスク面で乱反射したレーザー光が、メカの外に出てしまい、それが天板や側板で反射して、またピックアップに戻ってくる可能性もあるため、当時はトレイが深いの一般的でした。 |
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(シャーシと内部について) | ||||||||||||||||||||||||
シャーシは薄い鋼板製です。特に天板は手で押すと簡単に変形するぐらいのレベル。そのため重さも3.5kgしかありません。 防振対策はほとんど無く、コの字型の天板に小さな防振材が付いているだけです。脚はゴム足です。 内部はシンプルで俗にいう「スカスカ」です。 左側にはメカと電源トランス。メイン基板の手前はシステムコントロール。その奥がサーボ回路、一番奥の左側が電源回路、右側がオーディオ回路です。 |
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(電源回路) | ||||||||||||||||||||||||
電源トランスは小型ですが、別巻線になっています。容量は14V・11VA。 電源回路は簡素ながらデジタルとアナログを、分離した回路になっています。 またプリヒーティング方式が採用されており、電源スイッチがOFFの状態でも、コンセントが入っていれば、オーディオ回路に電源が供給されています。(実際にテスターで確認しました。) これによりスイッチがONになった直後でも、すぐに安定した音の出力が可能です。 電解コンデンサは日本ケミコンの汎用品「SME」です。 電源コードは細い平行コードです。 |
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(デジタル回路 サーボ・信号処理) | ||||||||||||||||||||||||
ディスク読み取りのサーボ回路の制御は、三菱製のサーボコントローラ「M51564P」が使われています。モーターの制御は三菱製のモータードライバ「M54544L」です。 EFM復調やエラー訂正など、CDから読み取った信号を処理するシグナル・プロセッサは三菱製の「M50421P」で、2倍オーバーサンプリングのデジタルフィルターも内蔵されています。 信号処理に使用するRAMは三菱製の「M5M4416P-15」です。 マイコンも三菱製で「M50752-402SP」と「M50761-430P」の2つがあります。たぶん1つは再生・停止・早送りなどのコントロール用で、もうひとつはプログラム機能用だと思います。 他にはサブコードの出力用にTI製のラインドライバ「SN74LS07N」があります。 |
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(DAC・オーディオ回路) | ||||||||||||||||||||||||
DACはバーブラウンの16bit・DAC「PCM56P」がひとつです。 デジタルフィルターは、2倍オーバーサンプリングです。 PCM56PはシングルDACですので、左右のチャンネルの信号を交互にD/A変換します。それをDACの後ろにあるアナログスイッチ(マルチプレクサ)の東芝「TC4052BR」で、左右のチャンネルに分離します。 その後ろはオペアンプ(三菱 M5221)を使ったサンプルホールド回路、可変コイルを使用したローパスフィルター、オペアンプ 三菱「M5218」を使ったラインアンプという構成のようです。 電解コンデンサは、日本ケミコンの「SME」や、スチロールコンデンサなどが使われています。 |
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(ピックアップ・ドライブメカ) | ||||||||||||||||||||||||
メカはDP-1000Hが新しいバーティカル・クランパー方式を採用したのに対し、DP-700Hは従来からのチャッキングアーム方式です。 チャッキングアームは高級機は金属製ですが、このクラスは高強度・高比重のエンジニアリング・プラスチツク製が多いです。ピックアップのスライド機構はギヤ式です。 ピックアップには自社製のMLP-4です。このピックアップは3ビームで、ディスクの信号を読み取るビームの他に、その両側にトラッキング用のビームがあります。これにより信号を読み取るビームのズレを監視して、正確で安定した読み取りを実現しています。 またピックアップにアンプを組み込む「オプティカル・ダイレクト・アンプ方式」により、レーザーダイオードの微弱な信号を増幅してから出力できるため、外来ノイズの影響を低減しています。 これにより音楽信号の波形の乱れを抑えるだけでなく、サーボ回路用のトラッキングエラーやフォーカスエラーの信号も精度を保てるため、安定したサーボ制御が可能となります。 当時の三菱のピックアップは性能が良く、DIATONE製品の他にYAMAHA、TEAC、Victor、SUNSUI、AKAI、ONKYOなどのCDプレーヤーにも搭載されています。 |
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(出力端子・リモコン) | ||||||||||||||||||||||||
出力端子はアナログ1系統だけです。他の機種と接続するためのサブコード端子があります。 |
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周波数特性 | |
高調波歪率 | |
ダイナミックレンジ | 90dB |
S/N比 | |
チャンネル セパレーション |
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消費電力 | 9W |
サイズ | 幅425×高さ63×奥行280mm |
重量 | 3.5kg |
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