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AT-14Eは1974年に発売されたVM型(MM型)のカートリッジで価格は16,000円。翌1975年にヘッドシェル付のAT-14E/G(17,500円)が発売されました。 AT-15Eの姉妹機で、AT-15Eのボディはダイカスト・メタル製ですが、AT-14Eはプラスチック製となります。 VM型は体系的にはMM(ムービングマグネット)型のひとつになりますが、他社のMM型カートリッジとは、だいぶ構造が違います。 従来のMM型はカンチレバーと同軸に1個のマグネットを取り付け、その動きによってコイルで発電します。 VM型はレコードの音溝の波形を忠実に再現するために、振動・発電系をレコードのカッティングマシーンのカッターヘッドと相似形としたもので、カンチレバーにV字型に2つ独立したマグネット(デュアルマグネット)を配置しているのが特徴です。 従来のMM型とはマグネットの取り付け位置が全く違うため、ポールピースの配置も異なりますが、ポールピース間のギャップを適正化できるため、発電効率が高いというメリットもあります。これらにより良好なチャンネルパレーションとクリアな音像を得ています。 VM型は1970年代には、SHUREのMM型の特許を変わすための方式などと、揶揄もされましたが、構造を見るとしっかりとしたポリシーに基づく設計が行われています。 AT-14Eでは振動系は質量の軽量化がはかられています(ちなみにAT-15EはAT-3の1/7以下)。またサスペンションとダンパーを完全に分離しているため、動作に無理がなく長期間安定した性能を維持することができ、温度変化にも強くなっています。 針先は正八面体のダイアモンドから切り出された、従来の楕円針よりも研磨精度が高い超微粒子研磨の楕円針を装着しています。これはSHIBATA針など特殊研磨針に開発された技術を応用したもので、楕円針としては長寿命(約200時間)とレコードの摩耗を少なくしています。 |
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Audio-Technica AT-14E/Gの仕様
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