|
||
| TOP > 使っているオーディオ > カセットデッキ > RS-TR575 |
![]() |
Technics RS-TR575 |
| 1982年 定価42,800円 |
| Technics RS-TR575は、1984年に発売されたダブルリバースのカセットデッキです。 Technics RS-TR5750の特徴は、初級モデルの価格でダブル・オートリバースになっていること。オートリバース機構は再・消去一体型マウントのロータリー方式を採用。ただリバース時間はそれほど早くはありません。 その他にも初級モデルということで、ATC(オートテープキャリブレーション)やパワーアシスト・カセットホルダー(オートローディング)を搭載しています。 ATCはテープにテスト信号を録音して、400Hz/5kHz/10kHzの3ポイントで特性をチェックして、バイアス、録音イコライザー、録再レベルを自動調整するというものです。 カタログスペック的には、64段階の調整が可能ということで、すごい機能のように思えますが、実際にはその機能に他の部分の音質がついてこないので、単なる自動録音(自動レベル調整)機能ぐらいに、思っていたほうがよいかもしれません。 ATCを使用しなくても録音レベルは手動で設定できますし、オートテープセレクターにより、テープのポジションも自動的に設定されます。 ドルビーHX PROとBタイプ、Cタイプを搭載。その他の機能はオートRECミュートや自動選曲機構(TPS)など。 |
|||||||||||||||
| (音質について) | |||||||||||||||
| レンジは狭くて解像度も悪いです。ピュアオーディオの音というよりも、ゼネラルオーディオの音という感じです。 初級機の価格でWリバースメカを装備しているのですから、当然、いろいろなものにコストをかけていない訳で、当然の結果ともいえます。 |
|||||||||||||||
| (フロントパネル) | |||||||||||||||
| フロントパネルのデザインは、真ん中の録音ボリュームをはさんで、ほぼ左右対称。デザイン優先のせいか録音・再生・早送り・巻き戻しなどの操作系ボタンの配置がわかりにくいし、操作しずらいです。 パワーアシスト・カセットホルダーは、開閉ボタンを押さなくても、ホルダー軽く押すだけで閉じます。ただしコスト削減のためか、ホルダーの内部に照明はないので、テープの残量の確認はカウンターに頼るほかありません。 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| (シャーシと内部について) | |||||||||||||||
| キャビネットは天板・底板・リアパネルは薄い鋼板なので指で叩くとよく鳴ります。フロントパネルは樹脂製です。 内部は左右2つのメカと電源トランスに小さなメイン基板があります。いわゆるスカスカの状態。 メイン基板の上にはタテにサブ基板が設置されており、電源回路やシステムコントロール、サーボ、録音と再生の回路があります。 パーツ数が少ないのは回路の集積化が進んだのもありますが、コストの問題で簡略な回路しか組めないという面もあると思います。 |
|||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| (ヘッド・メカ) | |||||||||||||||
| オートリバースは録再・消去ヘッドを一体型マウントしたロータリータイプ。録音・再生ヘッドはパーマロイ、消去ヘッドがダブルギャップフェライトで、ヘッドのサイズはどちらも小さいです。 2モーターですが、メカの本体はほとんどが樹脂製。強度不足のせいかワウフラッターは0.07%(W.R.M.S.)と悪いです。キャプスタンはDCサーボモーター、リール・メカはDCモーターです。 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| (電源部) | |||||||||||||||
| 電源トランスは小さいです。電源回路自体も最低限のパーツ数で作られており、音質を優先する設計ではありません。電源ケーブルはメガネ型です。 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| (録音・再生回路・システムコントロール回路) | |||||||||||||||
| メイン基板の右側は高級機の録音回路ぐらいのパーツ数ですが、ここに録音・再生とシステムコントロール回路の一部があります。 システムコントロール回路はいわゆるデジタル回路で、音質を劣化させるノイズの発生源ですが、その一部とはいえアナログ回路と同居しているのは、ちょっと問題だと思います。 たくさんのチップが使われており、ドルビーHX用のチップは「UPC1297CA」。ドルビーB・C用のチップは「AN7354SC」。電子ボリュームは「AN7384N」、再生アンプの「AN7352-S」。 録音用のイコライザーアンプは「AN7353-S」。システムコントロール用のマイコンは「M38123M4101F」、メカニズムコントローラー「BA6265FP」。ヘッドフォン用のオペアンプに「M5218AL」など。 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| (入出力端子) | |||||||||||||||
| 入出力端子はラインイン、ラインアウトが各1系統です。 |
|||||||||||||||
![]() |
|||||||||||||||
| リアパネル |
| 周波数特性 | 40Hz〜16kHz ±3dB(メタルテープ) 40Hz〜15kHz ±3dB(クロムテープ) 40Hz〜15kHz ±3dB(ノーマルテープ) |
| S/N比 | 56dB(Dolby オフ・クロムテープ) 66dB(Dolby-B) 74dB(Dolby-C) |
| ワウ・フラッター | 0.07%(W.R.M.S.) 0.14%(W.Peak) |
| 消費電力 | 22W |
| 外形寸法 | 幅430X高さ136×奥行285mm |
| 重量 | 4.4kg |
| TOP |
| CDプレーヤー |
| アンプ |
| スピーカー |
| カセットデッキ |
| チューナー |
| レコードプレーヤー |
| PCオーディオ |
| ケーブル |
| アクセサリー |
| 歴史・年表 |
| いろいろなCD |