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SHEN AUDIO GR20 EX






SHEN AUDIO GR20 EXは、中国のオーディオメーカー「SHEN AUDIO」の小型デジタルアンプです。

取説や基板からすると実際のメーカーは「SHENZHEN(深せん)・ SHANBEN」で、SHEN AUDIO以外にも「GOLIN AUDIO GL-20」などの名前でOEM供給しているようです。

GR20 EXは S.M.S.L. SA-36ATOPPING TP20 mark2、MUSE M20EXなどと同クラスのアンプで、上海問屋では「DN-AMP」という名称で2011年ごろから販売していました。


GR20EXには2つのバージョンがあり、有名なTripath(トライパス)社の、デジタルアンプIC「TA2020-20」を搭載したモデルと、同じトライパスの、「TA2024」を搭載したモデルがあり、このモデルはTA2020モデルとなります。


内部の回路は明らかにS.M.S.L. SA-36AやTOPPING TP20 mark2を参考に設計されています。

デジタルアンプICのTA2020-20はトライパス社独自の、DPP(DIGITAL POWER PROCESSING)技術を使用しており、AB級アンプのオーディオ特性とD級アンプの電力効率を持っています。

DPPはデジタルアンプICでよく使われている、三角波によるPWM(Pulse Width Modulation)方式の弱点である、相互変調歪などの各種の歪やノイズを抑えるための技術で、US特許も取得しています。

内部にはΔΣ変調とノイズシェイピング回路に、アンチエイリアシング(折り返し雑音)フィルタと、連続時間フィードバック回路を組み合わせたもので、三角波のデジタルアンプICよりも、ずっと高度な設計になっています。

その他にはカップリングコンデンサに、WIMA製のフィルムコンデンサを使用。インダクタはTDK製です。出力は20W+20W(4Ω)。

電源アダプタ12V・5Aが付属しています。



(音質について)
音は確かにTA2020ぽい音が出てきます。ただ同じTA2020を搭載しているS.M.S.L. SA-36Aと比べると、解像度やキレがやや悪いのと、音が少し軽いのが気になります。




(フロントパネルとリアパネル)
フロントパネルは6mm厚のアルミ材を使用しています。

電源スイッチはレバー式。スイッチを入れるボリュームの周りが青く光るという、中華アンプのお決まりのデザインです。

リアパネルのRCA端子は金メッキされた肉厚のしっかりとした物です。
スピーカー端子は安物です。スピーカーケーブルを通す穴が小さいので、細いケーブルしか使えません。
また端子の間隔が狭いので取り付け作業がやりにくいです。実質的にはバナナプラグ専用と考えたほうがよいと思います。

フロントパネル リアパネル

ケースの底部 付属のACアダプタ


基板

Tripath TA2020-020 ローパスフィルター

WIMA製
フィルムコンデンサ
TEAPO製の
電解コンデンサ


SHEN AUDIO GR20 EXのスペック

最大出力 20W+20W(4Ω)
15W+15W(8Ω)
ダイナミックレンジ 102dB
S/N比
スピーカー
インピーダンス
4Ω~8Ω
電源(ACアダプタ) 9V~13V センタープラス
サイズ 幅90mm×高さ45mm×奥行130mm
重量 670g





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