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DIANGO AUK-5100 |
| 1978年 定価44,800円 |
| DIANGO AUK-5100は、1978年8月に発売されたカセットデッキです。 DIANGO(ジャンゴ)は、NEC(新日本電気)のオーディオブランドで、1977年から販売が開始されました。1981年からはメーカー名のNECでオーディオ製品を販売したため、5年間しか使われませんでした。 AUK-5100は初級機(エントリーモデル)で、ライバル機としては、 Lo-D D-350Mk2、ONKYO TA-600、OPTONICA RT-1033、OTTO RD-5030、SONY TC-U2、TEAC f-230、Technics RS-M20、TRIO KX-4500などがありました。 AUK-5100はパーマロイヘッドを搭載しています。消去用はフェライトヘッドです。 メカは1モーターで、スビンドルやリール、そしてメカの一部を駆動しています。 ノイズリダクションシステムは「Dolby-B」を搭載。テープセレクターはバイアスとイコライザを個別に切り替えるタイプで、クローム、フェリクローム、ノーマルの3ポジションに対応しています。 |
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| (音質について) | |||||||||||||||
| 1970年代のエントリーモデルの代表的な音。いわゆる「ドンシャリ」です。 最近のエントリーモデルでは、ドンシャリが少なくなってきているので、ある意味「清々しい」です。 レンジは狭く、解像度も良い訳ではありません。高音の伸びなどもありません。とても良い音などと言えた音ではありませんが、何故か1970年代の懐かしさを感じさせる音です。 |
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| (フロントパネル) | |||||||||||||||
| カラーは濃いグリーンですが、アメリカの軍用車両などに使われている「オリーブドラブ」に近い色です。 デザインはこの時期のカセットデッキとしては標準的なスタイルです。 レイアウトは左側に電源スイッチとヘッドフォン端子があります。 カセットホルダーの下には操作用のピアノボタンが並んでいます。 ホルダーの右にはテープカウンターとリセットボタン。小ぶりなVUメーター(ニードルメーター)、録音インジケータがあります。 下段のテープセレクタはイコライザーとバイアスが独立したタイプで、ノーマル、クローム、フェリクロームに対応しています。ドルビーNR(Bタイプ)のON/OFFスイッチ。 録音レベルの調整ボリュームの横には、ラインインとマイクのインプットセレクタ(RECミュート付き)。そしてマイク端子があります。 |
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| (シャーシと内部について) | |||||||||||||||
| シャーシは薄い鋼板製です。 内部のレイウウトは左側にメカとトランス。メイン基板には、録音回路、再生回路とドルビー回路、そして電源回路があります。 |
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| (ヘッド・メカ) | |||||||||||||||
| 録音再生ヘッドにはパーマロイヘッドを使用しています。1978年ごろですと、低価格モデルでもハードパーマロイヘッドを使用しているのですが、カタログブックにはパーマロイとしか記載がありません。 1975年ごろからクロムテープが、六価クロムによる公害問題などで、二酸化クロムの磁性体をやめて、コバルト被着酸化鉄などの磁性体に変わったため、ヘッドの摩耗問題が緩和されてはいます。 消去ヘッドはフェライトです。 1978年はメタルテープが発売された年ですが、このデッキはメタルテープ非対応です。 メカは1モーターでスピンドルとリール、そして一部のメカの駆動を行っています。メカはピアノボタン式で、フルオートストップ機構が付いています。 モーターの内部にはサーボ回路が内蔵されており、スピード調整が可能です。 |
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| (電源部) | |||||||||||||||
| 電源トランスはリーケージフラックス(磁束漏れ)対策のために、金属ケースに入っています。さらにメカ側と回路側にはシールド板が取り付けられています。 またトランスの部分は振動対策で鋼板が2重になっています。 トランスの容量は22V・17VA。 電源回路は簡易な回路で、独立電源ではありません。電解コンデンサはルビコン製。電源コードは細い平行コードです。 |
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| (録音・再生回路) | |||||||||||||||
| 録音と再生回路は必要最小限という回路です。 ノイズリダクションはドルビーBタイプで、ICはSignetics(シグネティクス)製の「NE545B」です。 ※Signeticsはアメリカの電子機器メーカーで、1975年にフィリップスに買収されて、後にフィリップスセミコンダクターズ(現NXPセミコンダクターズ)に統合されます。 電解コンデンサはルビコン製が使われています。 |
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| (入出力端子) | |||||||||||||||
| 入出力端子はラインイン、ラインアウト(可変出力)が各1系統です。その他にDIN端子があります。 |
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| リアパネル |
| 周波数特性 | 30Hz~15kHz (クロームテープ) |
| S/N比 | 64dB (Dolby-B・クローム) |
| ワウ・フラッター | 0.06%(WRMS) |
| 消費電力 | 11W |
| 外形寸法 | 幅400X高さ132×奥行264mm |
| 重量 | 6.0kg |
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