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FX-AUDIO- USB-DAC FX-01J TYPE-B |
2017年 2,880円 |
FX-01Jはノースフラットジャパン(NFJ)が、FX-AUDIOブランドから、2017年9月3日に発売したハイレゾ対応(24bit/96kHzまで)のUSB-DACです。 NFJはデジタルアンプやUSB-DACを自社開発しているオーディオメーカーで、FX-AUDIO-などのブランドで知られています。製品の販売はYahoo!やamazonなどにある自社の通販ショップから行っています。 FX-01Jは2017年3月17日に発売した、USBバスパワーで駆動する小型USB-DAC「FX-01A」の改良型となります。 搭載しているDACの違いにより2つの種類があり、TI製のPCM5102Aを搭載したTYPE-Aは3,380円。PCM5101Aを搭載したTYPE-Bは2,880円となっています。 PCM5102AとPCM5101Aは、同じファミリーのDACで内部の構造は同じです。どちらも32bit/384kHzのデルタ・シグマ型のDACで、8倍オーバーサンプリングのデジタルフィルターと、アナログミューティング回路などを内蔵。カップリングコンデンサ無しで使用できるDACです。 ちなみに外箱にはTYPE-Cというモデル名が印字されており、もしかすると、末弟のPCM5100Aを搭載するモデルも出るのかもしれません。 スペックはPCM5102AがダイナミックレンジとS/N比が112dBで、PCM5101Aはどちらも106dBとなっています。 価格はPCM5102Aが2.86ドルなのに対して、PCM5101Aは1.32ドルと安く抑えられていることもあって、TYPE-Bは3,000円を切る格安のハイレゾ対応USB-DACとなっています。 ただ32bitDACとはいえ、USBのレシーバーにVRAVO「SA9023」を使用しているため、その制限でハイレゾは最大24bit/96kHzまでの対応になります。 NFJが公開している内部写真を見ると回路はとてもシンプルで、USBバスパワーの定電源回路と、USBレシーバー、DAC、ローパスフィルター(出力フィルター)となっています。 DACにはローパスフィルター(D/A変換用)と、ミューティング回路が内蔵されているので、DAC ICの後ろに抵抗とコンデンサによる簡単なローパスフィルターを、取り付ければライン出力ができます。 FX-01Aからの改良点としては、デジタルフィルターのスイッチを新たに搭載し、FIR(有限インパルス応答)型と、IIR(無限インパルス応答)型の切り替えが可能になりました。 この2つはデジタルフィルターの減衰率が違うため、音質にも違いがでます。そのため聴く曲に合わせてフィルターを切り替えるなど、ユーザーの好みに合わせて使うことができます。( スイッチ切り替え後に、USBケーブルの再接続を行なう必要あり。) また電源部のデカップリングコンデンサを、Panasonic製の電解コンデンサに統一。ローパスフィルターの抵抗にMELF型の金属皮膜抵抗を、コンデンサは積層セラミックコンデンサをやめて、高音質で定評のPanasonic製のECHU(積層メタライズドPPSフィルムコンデンサ)に変更しています。 入力端子はUSB TypeB(1.1/2.0)、出力端子はRCA端子のみです。 メーカーのNFJも説明しているとおり、海外ではニーズが少ないUSBバスパワー駆動のUSB-DACです。やはり海外では音質が良いため、外部電源型が主流といったところでしょう。 日本人は音質がどうのこうのという割に配線に弱く、「ケーブル」は無いか少ないほうが良いという方向に行きがちです。 1970年代のオーディオブームの頃には、端子部分に「録音」「再生」とかの、日本語表記のオーディオ機器が登場しました。 1990年代のAVブームの時は、AVアンプを買ったのはよいが、配線の仕方がわからないということが問題となり、販売店で事前の確認をして設置・配線サービス(有料)が行われるようになりました。 最近も構造的な問題で音質が悪くなる「bluetooth イヤホン」を買って、前の有線のイヤホンよりも音が悪くなったと、文句を言うユーザーが多いのも、ちょっとこれに似た部分があります。 (USBのドライバーについて) 対応OSはWindows 10/8(8.1)、7/Vista/XP/2000/MacOS X/ 9.1以降です。ドライバの名前は「SPDIFインターフェイス FX-01J」と表示されますが、USBドライバとして使用できます。 (音質について) とても素直な音です。3000円以下という価格で、USBバスパワーという「ハンデ」の割にはかなり頑張っている音だと思います。 普通このクラスのDACだと、使用しているのはPCM2704は汎用DACや、DAC内蔵の多機能チップなので、宣伝文句は「高音質」でも、実際には音質は「2の次ぎ」です。 FX-01Jで使っているPCM5101AとPCM5102Aは、ちゃんとしたオーディオ用の32bitDACで、汎用DACや多機能チップと違い音質を優先した回路設計になっています。やはりFX-01Jでは、これを採用したのが大きいと思います。 ただUSBバスパワーのDACの弱点で、レンジの狭さや解像度や透明感の物足りなさはあります。 外部電源が使える同じ価格帯のDAC-X4Jにも、これらは負けてしまいますし、Audinst HUD-mx1やRATOC RAL-24192UT1などと比べると、音質にはかなりの差が出ます。 FX-01Jは価格が安いので、「ハイレゾ」の入門機としてはちょうど良いと思いますが、音質的にはUSBバスパワーの限界も見える製品です。 もう少し上を見ると、予算との兼ね合いになりますが、もう500円ほど出してFX-01J・TYPE-A。もう少し出せる人はDAC-X5J(4,980円。USB接続は24bit/96kHzまで)という感じでしょうか。 |
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入力データ | 16bit/24bit 44.1kHz/48kHz/96kHz |
ダイナミックレンジ | 106dB(DAC) |
S/N比 | 106dB(DAC) |
電源 | USBバスパワー |
サイズ | 幅40×高さ25×奥行90mm |
重量 | 105g |
USB DAC |
デジタルアンプ |
ヘッドホンアンプ |
DAP |
イヤホン |
ヘッドホン |
オーディオケーブル |
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