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FiiO D03K

2013年 オープン価格 実売2,480円~4,500円





FiiO D03Kは、2013年10月に発売されたハイレゾ対応の超小型DACで、2011年に発売されたD-3の後継機となります。

FiiO(フィーオ)は2007年に設立された中国のオーディオメーカーで、DAPやポータブルヘッドホンアンプ、DACなどの販売をしています。


D03Kは正式な商品名は「TAISHAN D03K」で、どうやらユネスコの世界遺産に登録されている「泰山」が名前の由来になっているようです。

USB-DACではなく、同軸または光のデジタルケーブルで接続して使用するD/Aコンバータです。USB端子と接続する場合は、別途にDCCが必要となります。


D03Kはサイズは幅61mm x 奥行49mm x 高さ21mmで、単3乾電池3個分ぐらいの大きさです。重さはわずか50gしかありません。
小さなボディですが、同軸デジタルは192kHz/24bit、光デジタルは24bit/96KHzをサポートしているハイレゾ対応のDACです。

入力端子は同軸デジタル、光デジタルだけでUSBには対応していません。同軸と光の切り替えは底面のスイッチで行います。出力はアナログRCA端子の他に、新たにステレオミニ端子が追加されました。

電源はUSB-miniB端子で付属のACアダプタ(スマートフォンの充電器と同じ)の他に、パソコンのUSBバスパワーも利用できます。

搭載されているDACはシーラス・ロジック製の24bit/192kHzDAC「CS4344」です。オペアンプはTI製の「LMV358」。
S/PDIF用のデジタルインターフェースはシーラス・ロジックの「CS8416」で、サンプル周波数は32kHz~192kHzに対応、低ジッター・クロック回復装置を搭載しています。


USBによる接続はできないので、あくまでも同軸または光のデジタル出力がある、パソコンやゲーム機、オーディオ製品、テレビなどが対象となります。

同じFiiO製品でいうと、ハイレゾDAP(デジタルオーディオプレーヤー)の、「X7」「X5」「X3」のデジタル出力がS/PDIF同軸出力なので、これらの外付けDACという意味合いもあると思います。

パソコンにデジタル端子がない場合は、USB端子にDDCを接続して、光または同軸ケーブルでD03Kに接続しないと、DACとして利用できません。



(音質について)
そこそこ解像度もありますが、細い部分は再生しきれないものもあります。高音はまずまずですが、低音は締まり不足で量感も少ないです。

パソコンなどに接続するDACとしては、入門機レベルの音で価格相応とも言えます。
とはいうものの、入門機のDACも音については「ピンキリ」で、ハイレゾ対応の入門機SYBASONIC UAU-11Aなどよりは良い音です。


デジタルケーブルなら音が変わるハズは無いと、考える人もいるかもしれませんが、実際にはインターフェイスのパーツやケーブルは、ノイズやジッターの影響が出るために、音が変わります。

今回、同軸ケーブルはACROTEC 6N-D5010、光ケーブルはオーディオテクニカ AT-SD2000を使って聴き比べましたが、同軸ケーブルの方が良く、解像度と透明感が高く、低音は芯のある音が出ました。

デジタル入力の切り替えスイッチは、内部を見ると太さが1mmもない細いプラスチック製のピンで切り替えをしており、耐久性を考慮したものではありません。あまり頻繁に切り替えると破損する恐れがあります。




RCAとステレオミニの出力端子 光と同軸のデジタル入力端子
真ん中は外部電力用のUSB-ミニ

デジタル入力の切り替えスイッチ

付属のACアダプタ
5V/0.8A


内部の基板


FiiO D03Kのスペック


入力データ 16bit/24bit
光は96kHzまで、同軸は192kHzまで
歪率 0.005%
電源(ACアダプタ) DC5V USB-miniB
サイズ 幅61×高さ21×奥行49mm
重量 50g





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