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SONY ES CDプレーヤーの歴史 1986年


前年に発売されたmarantz CD-34の影響を受けて、CDP-555ESD、CDP-333ESDともに物量が大幅に強化されました。DACはフィリップスのTDA1541を搭載。ラインアップには新たにCDP-222ESが加わりました。「ES」と「ESD」の違いはデジタル端子の有無です。



CDP−555ESD  1986年11月発売  150,000円

SONYのCDプレーヤーで唯一のジブラタルシャーシー搭載モデル。フロントパネルのデザインは20キーとミュージックカレンダーを継続しつつ、薄型をやめ高さをあげて全体的にボリュームを出し高級感を上げています。このデザインは以後のSONYのCDプレーヤーの標準となるとともに、他社もこのデザインを真似たたため、1987年〜88年ごろは似たような顔つきのCDプレーヤーがあふれかえることになります。
D/Aコンバータはバーブラウンから現在でも人気のフィリップスのTDA1541Aに変更。これをL・R独立で搭載。デジタルフィルターも4倍オーバーサンプリングとなります。他にはリニアモーターメカ、ユニリニア・コンバーターやデジタル・アナログ独立電源を搭載。

  →CDP-555ESDの画像



CDP−333ESD  1986年10月発売  89,800円

CDP-555ESDの弟分ですが、ある意味555ESDが凄過ぎるので内容的には見劣りする感じもありますが、CDP-303ESからは大幅に進化し他社の89,800円のモデルと比べると卓越した内容になっています。
ダイレクト選曲20ボタン、ミュージックカレンダー、デジタル出力、4倍オーバーサンプリングのデジタルフィルターなどが新たに搭載され。メカのベースには新開発のブラック・セラデッドベースユニットを採用。サーボ回路も予測制御方式のSサーボ、安定化電源なども搭載。

  →CDP-333ESDの画像



CDP−222ES  1986年10月発売  66,800円

22シリーズの最初のモデル。当時の最新のDAC バーブラウンPCM-56PをL・R独立で搭載。またピックアップにはKSS-151A、メカベースにはセラデッドベースユニットを採用しています。またミュージックカレンダーや20キーも装備し、このクラスのモデルとしては充実した内容のモデルでした。

  →CDP-222ESDの画像

CDP-333ESD

CDP-555ESD CDP-333ESD CDP-222ESD
DAC 16bit 16bit 16bit
オーバ−サンプリング 4倍 4倍 2倍
D/Aコンバータ TDA1541A X2 TDA1541 PCM-56P X 2
デジタルフィルター CXD1088 CXD1088 CX23034-02
サーボ回路 Sサーボ Sサーボ Sサーボ
メカベース セラデッド・シャーシーメカ ブラック・セラデッド・ベース セラデッド・ベース
シャーシ ジブラルタルシャーシ
銅メッキ
インシュレーター ジブラルタル
ピックアップ BU-1E BU-1E KSS-151A
スライド機構 リニアモーター リニアモーター ギヤ
電源トランス 2つ(デジ/アナ専用) 1つ 1つ
出力 アナログ固定・可変
デジタル同軸
アナログ固定
デジタル同軸
アナログ固定
周波数特性 2Hz〜20kHz ±0.3dB 2Hz〜20kHz ±0.3dB 2Hz〜20kHz ±0.3dB
全高調波歪率 0.0025%以下 0.0025%以下 0.003%以下
S/N比 106dB以上 106dB以上 102dB
ダイナミックレンジ 97dB以上 97dB以上 95dB以上
チャンネル
セパレーション
100dB以上 100dB以上 100dB以上
消費電力 16W 15W 11W
サイズ W430×H123×D395mm W430×H110×D340mm W430×H100×D335mm
重量 13.5kg 8.2kg 5.1kg
リモコン RM-D502A RM-D550 RM-D350A




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