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KZ ZS10のレビュー

オープン価格 5,000円前後



KZ ZS10は2018年3月に発売されたカナル型のイヤホンです。高域再生周波数が40kHzまであるので、「ハイレゾ対応」のイヤホンとなります。

KZ Acousticsは中国のメーカーで2010年の創業。KZは「Knowledge Zenith」の略だそうです。


低価格のハイブリッドイヤホンで人気なメーカーですが、ヒット商品が出ると中国で問題となるのが偽物です。
KZのイヤホンにも偽物があり、「Alibaba」を見ると数社が製造しているようです。

Amazonプライムでも、中国と国内のいくつかの業者がKZのイヤホンを販売しています。この業者が取り扱っているのは、正規品なのか偽物なのかはわかりません。

Amazonのレビューで当たりハズレがあるというのは、偽物(ハズレ)を買ってしまった可能性があると思います。



KZ ZS10の特徴は、ダイナミック・ドライバー1個と、4個のバランスド・アーマチュアドライバーの合計5個のドライバーを搭載した、ハイブリッド・ドライバーを搭載していることです。

さらにリケーブルにも対応しており、Triple.Fi 10用の0.75mm 2pinが使用できます。またバランス接続用の2pinケーブルを別途購入すればバランス接続も可能です。


国内や海外の有名メーカー製だと、BA型とダイナミック型を組み合わせた、マルチドライバー機は、価格が数万円もする高級モデルですが、それを5,000円以下で販売できてしまうところがすごいです。

ちなみに、業者が仕入れに使うAlibabaでの価格は、30ドル以下で販売されています。



ハウジングは5個のドライバーを入れるということで大型です。透明なプラスチック製で、内部のユニットや回路を見えます。

カラーはブラック、ブルー、レッドの3色。


ケーブルは4芯のツイストケーブルで、コードの長さは120cmで、3.5mm L型ステレオミニプラグを装備。

付属品はイヤーピース(S、M、L)です。



KZ ZS10の音質について


前提条件として、5つのトライバーを搭載しているため、DAPやスマホにしろ、搭載しているヘッドホンアンプの駆動力によって、音質的な相性が出やすくなります。

※単純にDAPだからスマホよりも、駆動力が高いということにはなりません。バッテリーや電源回路の設計によっても差が出ます。


付属のイヤーピースは音が悪いので、これを交換するだけでも音質が向上します。


一応ハイレゾ対応のイヤホンですが、レンジはそれほど広くありません。


高音は解像度があり、そこそこ伸びます。中音はやや解像度が不足して、もっさりとした感じがあります。低音は普通という感じ。
5000円クラスのイヤホンよりも少し良いという感じ。


そこで、NOBUNAGA Labs(ノブナガラボ) TR-UE3を使用してリケーブルをしてみると、レンジがぐんと広がります。

音が響きすぎるのが少し問題ですが、解像度が向上して、細部の音も良く再現されます。また高音と中音のバランスが良いです。
低音は量感が増えて、芯が出てきます。また良く締まっています。

音質は8,000円~10,000円超のイヤホンぐらいのレベルまで上がります。



KZ ZS10のフィット感について


付属のケーブルはシュア掛けが可能ですが、本体が大きくて重いうえに、付属のイヤーピースが良くないので、フィット感は悪いです。

イヤーピースを交換するとフィット感だけではなく、音質も向上します。







BAユニット

2PINコネクタ

ケーブル側の2PINコネクタ

3.5mmステレオミニプラグ


KZ ZS10のスペック


装着方式 カナル型
構造 密閉型
駆動方式 ハイブリッド・ドライバ型
ドライバーユニット バランスド・アーマチュア 4基
ダイナミックドライバー 1基
再生周波数帯域 7 Hz~40,000 Hz
出力音圧レベル 104dB
最大入力
インピーダンス 32Ω
コード 120cm
プラグ 3.5mm ステレオミニプラグ
重量 17g
付属品 イヤーピース(S、M、L)




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KZ ZS10の音質とレビュー・評価