SoftBank SELECTION SE-5000HR

SoftBank SELECTION SE-5000HRは、2015年11月20日に発売されたハイレゾ対応のイヤホンです。 当時はソフトバンクがハイレゾ対応イヤホンを発売したということで、マスコミにも紹介されて話題となりました。 販売はソフトバンクの販売店、オンラインショップの他に、家電量販店などでも行われました。 製造元はSB C&S株式会社でイヤホンの開発には、大手オーディオメーカーに在籍していた、エンジニアやデザイナーが担当しているそうです。

SE-5000HRの特徴

ドライバーは直径8mmのダイナミック型で、チタンコート振動板と軽量なCCAW(銅クラッドアルミ線)を使用したボイスコイルを採用しています。 ドライバーをノズル部の近いところに配置することで、高域の減衰を抑えています。 これらにより再生周波数帯域が5Hz～45kHzのハイレゾ対応になっています。 ハウジングはアルミ製で、デザインは他社でも見られる金管楽器をモチーフにした物。 ハウジングを、他からパーツから独立させる「Floating Cabinet構造」により、ドライバーの振動により発生する、各パーツの固有振動を分散して、音質悪化の原因となる共振を抑えています。 ケーブルの芯線には、丈夫なケブラー繊維を組み込むことで、断線の防止をはかっています。プラグはアルミ製とすることで、耐久性の向上や接続の安定性をはかっています。 リモコンとマイクが付いており、リモコンはワンボタンで着信時の通話開始、音楽再生、音声検索ができます。 カラーバリエーションはブラック、カッパー、ゴールドの3色。遅れてネイビーが数量限定で販売されました。 ブラックはアダルトなモノトーン、カッパーとゴールドは品の良いツートーン 付属品はイヤーピース（XS/S/M/L）とポーチ。

SE-5000HRの音質について

音はフラットです。解像度や透明感は4,000～5,000円レベル。 ハイレゾ対応ですが、レンジは広くないです。それに加えて、高音の伸びは弱く、ツヤなども物足りないです。 低音はイヤホンのサイズでけっこう変わりますが、少しブーミーです。また出力音圧が低い（能率が悪い）ので、ボリュームを少し上げてやらないと、低音の量感が出てきません。 確かに1台100万円もするハイエンドのオーディオ機器には、この手の音がありますが、9,000円程度のイヤホンでやるには無理がありすぎます。 結局、いろいろな意味で中途半端な音になっています。 音楽を聴いていても面白みがない音です。

SE-5000HRのフィット感について

ハウジングが大きくて重いにも関わらず、ステム（ノズル）が短いです。 そのため、耳からはずれやすいです。場合によっては普段よりも、1サイズ小さいイヤーピースを使用したほうが良いかもしれません。 ただし、イヤーピースを小さくすると、低音が弱くなります。

SoftBank SE-5000HRのスペック

SoftBank SELECTION SE-5000HRの音質とレビュー・評価