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maxell MXH-DBA700は2012年12月10日に、発売されたカナル型のイヤホンです。 MXH-DBA700の特徴は、高音域用のバランスド・アーマチュア(BA)と、中低音用のダイナミックドライバーを搭載していることです。 BA型とダイナミック型を組み合わせたハイブリッドドライバーは、高級モデルにしか搭載されいませんでしたが、XH-DBA700の登場により、一気に低価格化が進みました。 発売時は1万円前後の価格でしたが、売れなかったせいか2015年には4,000円前後に値下がりしました。 メーカーの宣伝文句では、「BA型ドライバを前方に配置し解像度の高い繊細な高音を耳にダイレクトに伝え、ダイナミック型ドライバを後方で斜めに配置し直進性の強い高音を抑えて迫力の中低音の再生を実現」 となっていましたが、この配置だとダイナミック型ドライバーはBA型ドライバの後ろにあるため、音はユニットに当たって反射されてしまいます。また音道に対しては水平に近い配置となるので、中低音はダイレクトに音道に入ることはなく、ほとんど反射音を聴く形になっています。 またBA型ドライバもスペースの関係で、音道に対して斜めに取り付けられており、音質の悪化を招いています。 ダイナミックドライバーは8mmで、通常の磁石の約10倍の磁力を持つネオジウムマグネットを採用しています。 ハウジングは、高剛性のアルミニウム切削ボディを採用しています。 コードは幅広のフラットコードです。多くのサイトではメーカーの言う事を鵜呑みにして、「絡みにくく耐久性の高いフラットコード」と紹介していますが、実際には良く絡みます。 コードの長さは120cmで、3.5mm ステレオミニプラグを装備。 イヤーピース(SS、S、M、L)が付属しています。 |
MXH-DBA700の音質について |
音はフラット系です。高音は良いのですが、伸びなどが物足りないです。BAユニットが音道に対して、斜めになっているのも原因かもしれません。 問題はダイナミック型ドライバーの中低音で、解像度や透明感が悪いです。低音は締まっていますが、量感が不足しています。 また高音との繋がりが悪く、音のスムースさやバランスを壊しています。 原因はやはりダイナミック型ドライバーの配置です。反射音しか聴こえない仕組みなので、期待するのには最初から無理があります。 ユニットの配置の他にも、音を悪く要因として考えられるのが、ハウジングで、形状が「逆ホーン」型になっています。 逆ホーン型は、ただでさえ設計が難しいのですが、ダイナミック型ドライバーからの音が複雑な反射するため、定常波(定在波)による音質の悪化も発生していると思います。 ハイブリット型のメリットが、ほとんど感じられない音です。ダイナミック型の5,000円クラスにも負けてしまいそうな音です。 |
MXH-DBA700のフィット感について |
フィット感は自体は悪くはないのですが、重さが17gもあるため、イヤーピースでは重さを支えきれずに、少しの動きでも取れやすいです。 また、椅子に座った状態でも、時間が経つと抜けてきます。 |
装着方式 | カナル型 |
構造 | 密閉型 |
駆動方式 | バランスド・アーマチュア+ ダイナミックドライバ型 |
ドライバーユニット | バランスド・アーマチュア 直径8mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20 Hz~20,000 Hz |
出力音圧レベル | 104dB |
最大入力 | 200mW |
インピーダンス | 16Ω |
コード | 120cm |
プラグ | 3.5mm ステレオミニプラグ |
重量 | 17g |
付属品 | イヤーピース(SS、S、M、L) |
イヤホン |
ヘッドホン |
DAP |
ヘッドホンアンプ |
デジタルアンプ |
USB DAC |
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