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JVC HA-ET900BTは、2018年2月に発売されたAEシリーズの完全ワイヤレスイヤホンとなります。同社初の完全ワイヤレスイヤホンでもあります。 スポーツタイプと言われるイヤホンは、有線イヤホン時代から存在し、耳から落ちないように、大きなイヤーフックが付いていたり、防水機能を持っているのが特徴でした。 完全ワイヤレスイヤホンが登場すると、コードが無いためにランニングなどのスポーツやワークアウト用に適しているということで、注目が集まりました。 アップルのAirPodsが、メーカーが耐水や防水性能が無いと発表しているにも関わらず、実際にはそういう設計がされていたことから、後発のメーカーもイヤホンに防水機能を組み込みます。 その結果、一般向けの完全ワイヤレスイヤホンでも、運動時にもハズレないサポート力と、高い防水性能を持っているのが普通となりました。 そこで登場したのがHA-ET900BTのように、普通の完全ワイヤレスイヤホンと何ら変わりがないのに、スポーツ用と名付けることで、メーカーの利益率を上げるために価格を高めに設定したイヤホンです。 ちなみにHA-ET900BTのフィット感は、スポーツタイプどころか一般のイヤホンよりも悪いです。 HA-ET900BTは高磁力のネオジウムマグネットを採用した、8.2mmのダイナミックドライバを搭載。タッチパッドによって、FLAT/BASS/CLEARの3つのサウンドモードを選べます。 1万5,000円という価格ですが、オーディオ コーデックはSBCのみです。 Bluetooth 4.2を採用。充電ケースから取り出すだけで、自動的にペアリングします。 イヤホンだけで電源のON/OFF可能なため、充電ケースを持ち歩かずに使用することもできます。 操作はタッチパッドを使用したワンタッチ操作が可能で、音楽の再生、一時停止、音量調整、ハンズフリー通話が可能。でも操作性は悪いです。 問題は曲送りや曲戻しの機能が無いことで、選曲はスマホやDAPで行います。けっこう、これは致命的です。 もうひとつの問題はサイズが大きいにも関わらず、バッテリーの持ち時間が短いことです。 アップル AirPodsのバッテリーが5時間持つのに対して、約3時間しか持ちません。しかもその充電に2時間もかかります。そのため短時間のスポーツや外出以外は、充電ケースが必要かもしれません。 充電ケースはコンパクトで、持ち運びしやすいです。イヤホンに2回分、6時間の充電が可能です。 スポーツタイプととうことで、イヤホンはしっかりと固定されますが、フィット感は悪く、長時間の使用に向きません。 本体の防水仕様はIPX5で、中国製の安いイヤホンと同程度です。充電ケースはIPX2となっています。 値段が高い割には操作性は最悪に近いですし、フィット感も悪い、バッテリーが短い、そして音は普通と、JVCが作った割にはレベルが低いイヤホンです。 付属品は充電ケース、標準イヤーピース(S/M/L)各2個、周囲の音が聞こえやすい低遮音イヤーピース(S/M/L)各2個、充電用USBケーブル、クリップ付キャリングポーチです。 カラーはブルー/ブラック/レッド/イエローの4色があります。 →HA-ET900BTの使用方法 |
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操作性ついて |
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操作性はかなり悪いです。本体のボタンはデザイン優先で小さいです。しかも硬いので、ボタンをしっかりと押すにはコツと力がいります。 それにも関わらず、操作の切り替えはボタンの押す回数や長さで変える仕様になっています。その設定には2秒と4秒があったり、すばやく3回などアバウトなものがあり、結果として誤操作が頻発します。 音声ガイダンスが、ほとんどないので、操作がちゃんと出来たのかもわかりずらいですし、現在どのモードなのか解らず、トラブルになった時の対応もしずらいです。 |
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ペアリングについて |
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ペアリングの性能はふつうです。 問題は何かの原因で「通話モード」になってしまうこと。こうなるとスマホやDAPで、音楽を再生してもイヤホンからは音が出てきません。 多くの人がペアリングを疑う訳ですが、スマホ側の接続を解除して、最初からペアリングをやり直しても解決しません。 こういう状態になった場合は、リセット(出荷時の状態に戻す)すると普通に使えるようになります。 |
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音質について |
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硬めのサウンドというのが、このイヤホンの特徴。そのため人によって好き嫌いが出る音かもしれません。 こもり感はあまりないのですが、解像度と透明感は良くないです。特に中音部の解像度が不足しています。レンジは狭いです。 音は基本的にはカマボコ型になっています。低音は出ませんが、高音は曲によって刺さり気味になることもあります。 全体的には量感が少ないのでスカスカぽいですが、硬めの音と弱いリバーブで立体感を出し、それをカバーしているという感じです。 |
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フィット感について |
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スポーツタイプのワイヤレスイヤホンでは、運動中にイヤホンがズレたり、外れてしまっては困る訳で、イヤホンのホールド力とフィット感は重要です。 HA-ET900BTでは、イヤホン本体の2ヶ所の角とイヤーフックで、耳に固定するようになっているのですが、本体が大きすぎるので、耳が小さい人は、うまくフィットしなかったり、違和感を感じると思います。 またイヤーフックはL型なので、耳のくぼみにフィットさせるには少しコツが必要です。 どちらにしてもフィット感は良くないので、長い時間付けていたくはありません。もっとも、そんなにバッテリーが持たないのですが。 |
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装着方式 | カナル型 |
駆動方式 | ダイナミック型 |
ドライバーユニット | 8.2mm ネオジウムマグネット |
周波数特性 | 20Hz~22kHz |
Bluetooth規格 | 4.2 |
対応プロファイル | A2DP/AVRCP/HFP/HSP |
対応コーデック | SBC |
防水 | IPX5 |
充電 | 約2時間 |
音楽再生時間 | 約3時間 |
重量 | イヤホン:約6.5g 充電ケース:約35g |
付属品 | 標準イヤーピース(S/M/L)各2個、 低遮音イヤーピース(S/M/L)各2個。 充電ケース、充電用USBケーブル、クリップ付キャリングポーチ。 |
イヤホン |
ヘッドホン |
DAP |
ヘッドホンアンプ |
デジタルアンプ |
USB DAC |
オーディオケーブル |
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