Fender Premium Wireless Earbudsのレビュー

Fender（フェンダー）のPremium Wireless Earbudsは、2018年3月29日に発売されたネックバンド・タイプのワイヤレスイヤホンです。発売時の実売価格は14,980円ぐらい。 Fenderは1946年に創業したエレキギターのメーカーで、ギターをやっている人で、その名前を知らない人はいないという有名なメーカーです。 2016年1月にアメリカのイヤホンメーカーの「Aurisonics（オーリソニックス）」を買収して、フェンダー製のイヤホンの販売を始めました。 Aurisonicsはデール・ロットが2011年に起業したメーカーで、日本でも2014年から製品を販売しています。製造には3Dプリンターを取り入れたりしています。 Premium Wireless Earbudsは、「FXAシリーズ」のサウンドを、ワイヤレスでも楽しめることをコンセプトにしたイヤホン。 FXAシリーズにはBAドライバーや、ダイナミックとBAドライバーを搭載したハイブリッド型などがありますが、Premium Wireless Earbudsは新開発の9.25mmダイナミック型ドライバー1基を搭載したモデルです。 オーディオコーデックはaptX、AAC、SBC。 ハウジングは金属製のように見えますがプラスチック製です。 ケーブルは耳掛け用のワイヤー入りで、着脱可能なように見えますが、取り外せません。 イヤーピースはTPE(熱可塑性エラストマー)製のイヤーピース「Sure seal」が付属します。 ハンズフリー通話が可能で、エコーキャンセル機能を搭載。リモコンからSiriやGoogleアシスタントなどの音声アシスタントの起動も可能です。 バッテリーの充電時間は2時間で最大再生時間は約6時間。防水はIPX4。 付属品はSure seal チップス（4 サイズ）、フォームチップス（3 サイズ）、USB充電ケーブル、キャリング・ケース、クリーニングツール。

ペアリングについて

スマホとのペアリングは電源ボタンではなく、ペアリング専用のボタンを押して行います。 ペアリングは安定しています。

音質について

Fender（フェンダー）のギターは日本にも多くのファンがいますが、イヤホンは厳しい状態で、5万円のFXA6でも中古の買取上限が8,000円までと人気がありません。 Premium Wireless Earbudsは商品名に「プレミアム」という言葉を入れていますが、音はぜんぜん良くないです。 価格がずっと安いTaoTronics TT-BH07のほうがバランスの良い音を出しますし、有線イヤホンで言えば2000円クラスにも負けそうです。 音の特徴はネットのレビューにもよくある通り、ギターをメインにチューニングしてあります。でもギターだけなので、ドラムやキーボードとのバランスが悪く、ロックを聴いても不自然な音です。 音の解像度や透明感も悪いです。高音は曲によっては耳に刺さります。低音も曲によって異様なほどよく出ます。 つまりギターの音域のレベルをメインとして、高音と中音の一部の周波数のレベルを上げている訳です。 この手法はCDやハイレゾ音源のマスタリングで、よく使われる手法です。創業者のデール・ロットは元マスタリングエンジニアなので、お得意の手法と言えます。 いちおう音元出版主催の「VGP2018 SUMMER」 の、Bluetoothインナーイヤー型ヘッドホン(1万円以上1.5万円未満)の 部門賞を受賞していますが、VGPはとっくの昔にオーディオファンから、見捨てられている賞です。 また雑誌やWEBのスポンサー対策として、賞を乱発することでも有名です。

フィット感について

イヤーピースの見た目は頼りないのですが、シェア掛けをするとフィット感は良いです。 ネックバンドのスイッチやバッテリーボックスは大いので、夏場などは邪魔に感じる場合があります。

Fender Premium Wireless Earbudsのスペック

Fender Premium Wireless Earbudsの音質とレビュー・評価