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TOP > イヤホンの音質比較 > ELECOM EHP-CH3000 |
ELECOM(エレコム)のEHP-CH3000は、2015年4月に発売されたハイレゾ対応のイヤホンです。 ハイレゾの定義はいろいろとありますが、イヤホンやヘッドホンの場合は、高域再生周波数が40kHz以上であれば、「ハイレゾ」対応となります。 この際、あくまでも周波数が40kHz以上であれば良く、40kHzでの音圧はどのくらい出なくてはいけないという規定はありません。 極端に言うと人間の耳で聴き取れないような小さい音でも、計測機器で測定できれば「OK」ということになります。 またメーカーは「商品を売りたい」ために黙っていますが、音源がハイレゾであっても、40kHz以上の周波数にはノイズ成分が多く含まれます。 そのためUSB-DACやSACDプレーヤー、デジタルアンプなどでは、40kHzあたりからローパスフィルターを、かけないと高周波ノイズによって、全体の音質が悪化してしまうという、「本末転倒」な問題があります。 また音源の方も、録音やミックスダウンの音が悪いのに、ハイレゾだから音が良いと宣伝したり、昔の曲を機械で無理矢理「ハイレゾ化」した「偽レゾ」が横行したのも、かえって「ハイレゾ」の普及のさまたげになったと思います。 現在は「ハイレゾ」は「オワコン」などと呼ばれるようになりましたが、この当時はハイレゾ対応イヤホンが盛んに発売されていました。 デザインは特徴的です。弟分のEHP-CH2000が、ハイレゾ対応モデルらしく、ゴールドとシルバーのプレミアム感のあるデザインでしたが、 EHP-CH3000は一変して、アームや金属製のコードブッシュを取り入れた、メカニカルなデザインになっています。 ドライバーは12.5mmで、振動板の素材は数百ものポリエステル樹脂フィルムを積層した「MLF 超多層フィルム」です。これにラジアル構造のリブを設けて、剛性を向上させています。 マグネットは前置きのネオジウムマグネットを使用。ドライバー、ボールピース、マグネットを同軸上に配置する音孔構造「Magnetic Turbo Axial Port」を採用しています。 ドライバーケースとハウジングには、高剛性のアルミ素材を使用し、プラグカバーも金属製です。 イヤーチップは新設計の「デプスフィットイヤーキャップ」で、内外の硬度を変えることで、音質の向上とフィット感の両立、密閉性の向上をさせています。 カラーはカーキ色とブラックの2色。 付属品はイヤーピース(S/M/L)とポーチ。 |
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EHP-CH3000の音質について |
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音はフラットです。チューニングはジャズやクラシックで行ったのか、これらのジャンルでは、とてもクォリティの高い音が楽しめます。 問題はロックやJPOP、アニソンなどのジャンル。これらではボーカルが引っ込んだように聴こえたり、低音に物足りなさが出たり、アップテンポの曲でスピード感が出なかったりします。 でも基本はレンジが広く、解像度もあるイヤホンなので、プレーヤーのイコライザーを積極的に活用することで、ある程度の対応はできると思います。 |
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EHP-CH3000のフィット感について |
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新設計の「デプスフィットイヤーキャップ」ということですが、イヤホンが大きくて重いため、フィット感はあまり良くありません。 |
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装着方式 | カナル型 |
構造 | 密閉型 |
駆動方式 | ダイナミック型 |
ドライバーユニット | 12.5mm |
再生周波数帯域 | 5Hz~40,000Hz |
出力音圧レベル | 100dB/1mW |
最大入力 | 100mW |
インピーダンス | 16Ω |
コード | 約1.2 m(Y型) |
プラグ | 3.5mm 24金メッキ ステレオミニプラグ |
重量 | 8g(コードを含まず) |
付属品 | イヤーピース S、M、L ポーチ |
イヤホン |
ヘッドホン |
DAP |
ヘッドホンアンプ |
デジタルアンプ |
USB DAC |
オーディオケーブル |
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