final E20000のレビュー

final E2000は2017年5月18日に発売されたカナル型のイヤホンです。 finalは日本のオーディオメーカーです。設立は2007年ですが、前身のFinal audioは、1974年に高井金盛によって創業され、超弩級のレコードプレーヤー「Parthenon」や「Parthenon jr」などを製造していました。 現在のfinalは2007年の設立で、2009年からイヤホンやヘッドホンの生産を開始しています。 E2000は写真で見るよりも、ずっと小さくて軽いイヤホンです。ハウジング部分は円筒形で長さは13mm。直径は7mmしかありません。

final E2000の特徴について

final E2000は、6.4mmのダイナミック型ドライバーユニットを搭載。このクラスでは低音を出すために、10mm前後のドライバーが多い中で、異例のサイズです。 ハウジングはドライバーを強固に支持して、不要な振動を低減させるために、アルミブロックから切削したボデイを採用しています。 ただ、かなり軽いのでアルミの肉厚が無いようです。アルミは柔らかい金属なので、合金にしても肉厚がないと強度が弱くなります。そのため振動の低減に、どのくらい効果があるかは不明。 表面は耐摩耗性、電気絶縁性などに優れたアルマイト仕上げがされています。 低音域の再生帯域を延ばすために、背面に小さなポート（開口部）を設けています。ここからは音漏れも起きるため、フィルターを設置して外側をステンレス製メッシュで覆っています。 耳をメッシュに近づけても、音漏れはほとんどないので、ポートはかなり小さいようです。 スウィングフィット機構は、イヤーピースを上下左右に可動させる仕組みです。 これにより耳道の傾きにイヤーピースが、ジャストフィットして、音がダイレクトに鼓膜に伝わるというものですが、イヤホン本体やイヤピース部分を動かしてみても、それほど大きな効果もないように思います。 ネットの反応を見ると本体がグラグラするので、かえってフィット感が悪いという人もいます。 ケーブルはタッチノイズを軽減するために、柔らかくしなやかな被覆素材を採用しています。 カラーは「MATT BLACK」と「MATT SILVER」の２色。 付属品はイヤーピース（SS / S / M / L / LLの５サイズ）、イヤーフック、ホーチ。

final E2000の音質について

音は基本的にはフラットです。音質も柔らかめなので、ドンシャリが好きな人には向きません。 実売5000円以下のモデルなので、オーディオ的にはいろいろと物足りないところも多いです。 しかし、最大のポイントはiPhoneやiPod touchで、音楽を聴くうえでの相性が良いところです。もしかすると、音のチューニングはiPhoneやiPod touchで、いろいろなイコライザーをかけて、テストして決めたのかもしれません。 音のレベルは広くありません。逆にいうとレベルが狭いために聞きやすい部分もあります。柔らかい音と合わせて、長時間でも聴き疲れしません。 低音はiPhoneやiPod touchでは良く出ます。ところがアンドロイドのスマホや、SONYのウォークマンでは、それほど出ません。イコライザーで増強してやる必要があります。 高音は、メーカーの説明によると、チューニングは他のメーカーのように、高音の一部を強調するのではなく、高音にわずかな特徴をもたせているということでしたが、聴感上はやはり高音のレベルを少し持ち上げているように聴こえます。 解像度は特に中音域が物足りません。 ケーブルのタッチノイズは普通です。 E2000は音量を上げてやると音質が良くなるので、能率が低いのかもしれません。カタログ値は感度が102dBとなっていますが、もっと低かもしれません。 そうなると音質はスマホやDAPに搭載されている、ヘッドホンアンプの駆動力がポイントになってきます。

final E2000のフィット感について

イヤホンが小型で軽いこともあり、イヤーフックも付いていますが、イヤーピースだけでも十分にフィットします。 激しい動きをすると、スウィングフィット機構のために、イヤーピースは耳にしっかりと入っていても、イヤホン本体がズレてしまうことがうります。

背面ステンレスメッシュ 3.5mmステレオプラグ

final E2000のスペック

final E2000の音質とレビュー・評価　Ｂ級オーディオ・ファン