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ONKYO

DV-SP504

2006年
定価46,000円
(税抜き)

ONKYO DV-SP504は2006年11月に発売されたDVDオーディオ、DVDビデオ、SACD、音楽CDなどに対応したユニバーサルプレーヤーです。発売後、約1年に渡ってDVDプレーヤーの売れ筋TOP5に入っていた人気のモデルです。

シーラスロジックの24bit/192KHzのオーディオDAC(CS4398)と、ONKYO独自のVLSC( Vector Linear Shaping Circuitry )を、全チャンネル(5.1チャンネル)に搭載しています。

VLSCは従来のローパスフィルタに比べて、高周波成分の減衰率が高く、ノイズの除去に効果があります。その他にはデジタル音声の劣化を防ぐ「ダイレクトデジタルパス」やHDMIからのデジタル伝送精度を向上させる高精度クロックを搭載しています。

ビデオDACCは108MHz/14bitで、プログレッシブ・スキャン回路やドルビーデジタル/dtsデコーダーも搭載しています。
またONKYOのAVアンプとの電源ON/OFFやインプットセレクターの自動切換えなど、システム連動ができるインターフェース端子も備えています。

再生可能ディスクはSACD、DVD-Audio、DVD-Video、DVD-R、DVD-RW(ビデオモード、VRモードCPRM対応)、DVD+R/RW、音楽CD、CD-R/RW、ビデオCD、DivX、WMA/MP3/JPEG CD



(音質について)

1.CDの再生

CDの音はというと中音域重視の少しハデなサウンド。24bitDACとVLSCの効果か解像度や透明感は良いです。ただ上級機と比べるとFレンジはせまく低音が不足。また音の広がりや奥行きも良いとはいえません。それでもCDプレーヤーの入門機としては十分な実力を持っていますし、家電メーカーの10万円クラスのDVDレコーダーよりは、ぜんぜん良い音です。

2.SACDの再生
SACDの音はCDとうってかわってマイルドな感じ。全く別のプレーヤーで聞いているようなサウンドとなります。一応SACDの音のなめらかさや自然さは感じられますが、レンジのせまさや音の広がり・奥行き・余韻の不足などは変わりません。 一応、SACDは再生できるというだけという感じで、やはり高音質のSACDを聴くにはある程度のクラスのプレーヤーが必要です。

3.DVDオーディオの再生
DVDオーディオの音は、またSACDと違い適度なメリハリがあり、レンジは広く音場も良い感じで、3つのメディアの中では一番良い音です。ただ入手できるタイトルが限られています。



(フロントパネル)
フロントパネルの左側にはリゾリューション切り替え、ディスプレィの表示や明るさの切り替えボタンがあります。右側にはテレビにつないで設定を行うためのSETUPボタンやDVDのMENUボタンなどもあります。


DVDオーディオの再生画面 設定画面



(シャーシ・内部について)
シャーシは薄い鋼板製。叩けばよくなりますし、強度も高くありません。

内部は左側に電源回路。中央がピックアップ・ドライブメカとサーボ・デジタル回路。右側がオーディオ回路となっています。

製造はマレーシア工場。

足はプラスチック製でコルクが貼られています。



(電源回路)
電源回路は、一般に市販されているスィッチング電源の、アッセンブリーパーツです。BILLION(台湾)製の電源ボード「95PS-003」が使われています。電源ケーブルは3Pの着脱式。

電源ボード 95PS-003



デジタル回路 サーボ・映像)
緑色の基板にはサーボ・デジタル・映像などの回路が収まっています。白いカバーがついているのは映像・サウンド処理を行う統合チップセット(MediaTek 1392 ?)。 トラッキングやフォーカス、スピンドルなどをサーボのコントロールするローム製の5chパワードライバ「BD7967EFS」



(DAC・オーディオ回路)
低価格機にもかかわらずオーディオ回路は充実しています。

DACはMarantzのSA-15/S2やSA-13/S2でも使用されているシーラス・ロジックのCS4398(192kHz/24bit)。

その他にも独立電源やオーディオ用パーツなど、6万円台のSACDプレーヤーや、20万円クラスのブルーレィレコーダーのオーディオ回路よりも、お金がかかっています。

DAC・VLSCなどのオーディオ回路。 コンデンサはニチコンの「Audio」やELNAの「SILMIC2」など、ほとんどがオーディオ用。

オーディオ回路の裏側。3つのDACと5.1chの回路がよくわかります。DACの後ろにあるのはVLSC用のオペアンプ。 DACはシーラス・ロジックのCS4398(192kHz/
24bit)を3つ使用して、SACDの5.1chサラウンドにも対応。



(ピックアップ・ドライブメカ)
ピックアップ・ドライブメカは価格相応のものです。これもアッセンブリーかもしれません。ピックアップのスライド機構はギヤ式。ディスクの読み込みやトラック移動は遅いです。

ピックアップ・ドライブメカ ピックアップ・ドライブメカ

対応メディアが多いためディスクローディング時には、判別のためにレーザーが4回照射されます。 ピックアップの裏側にあるレーザーの調節ボリューム。左側がDVD用で右側がCD用。


(出力端子)
出力端子は左側は音声系。中央が映像・デジタル系になっています。アナログ音声出力は2系統で、2chが2系統。5.1chが1系統。デジタル音声は光が2系統、同軸1系統。

映像はD2/D1端子とコンポーネント映像出力、S端子、コンポジット端子がそれぞれ1系統。他にHDMI(Ver1.0)とオンキョー製品間で連動を行うRI端子があります。

オーディオ系の端子 映像・デジタル系の端子


ONKYO DV-SP504のスペック

周波数特性 4Hz〜88kHz(DVDオーディオ)
4Hz〜50kHz(SACD)
4Hz〜20kHz(CD)
4Hz〜44kHz(DVD)
全高調波歪率 0.003%
ダイナミックレンジ 96dB
S/N比 106dB
映像周波数特性 5Hz〜50kHz
映像水平解像度 約540本
消費電力 15W
外形寸法 幅435×高さ81×奥行309mm
重量 3.7kg




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