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オーディオタイマー


1970年代に入るとFM放送から音楽を録音することが普通となり、またコンサートの様子を録音したライブ演奏の番組などが増えてきます。そこで留守中でもFM放送を受信して録音ができる、「留守録」のニーズに対応するために、オーディオタイマーが発売されます。

当時のチューナーはバリコン式ですし、テープデッキはメカニカル式(ガチャメカ)なので、チューナー、デッキともに電源をONにし、チューナーは放送局を合わせ、テープデッキはテープをセットし録音ボタンを押して置けば、後はタイマーが指定時間に電源をONにすることで留守録ができました。
この頃の代表的なタイマーはナショナル TE40やパタパタ時計のSONY DT-10などです。

1970年代後半になるとともに「オーディオブーム」が到来。これに合わせるように大ヒットしたのがナショナルのTE-61です。
また電子式と呼ばれたデジタル表示のタイマーも相次いで発売されました。従来の機械式のタイマーが15分きざみでしか時刻をセットできなかったのに対し、電子式のタイマーは1分刻みで時刻をセットできました。

電子式のオーディオタイマーは、安い物では1日に1プログラムしかセットできませんでしたが、中級機は1日にいくつもの時刻のセットが可能。高級機になると1週間の単位で、複数の時刻をセットすることが可能でした。こうした1週間単位でプログラム可能な物は「プログラムタイマー」とも呼ばれました。

オーディオタイマーは留守録に対応するため、当時としては時計の精度が良かったのですが、それでも普通の置時計やタイマー付時計と比べると、かなり高い商品でした。

当時の家電品はタイマー機能が無いものも多く、オーディオタイマー以外にも電源をON/OFFするタイマーが売られていました。
クッキングタイマーという名前で売られていた「ナショナル TE62」の説明書には利用用途として、炊飯器や電気ポット、電気ストーブ、照明、テレビ、ラジオ、扇風機、換気扇などが書かれています。
これらのタイマーは1回しかタイムセットができませんが、オーディオタイマーより価格が安く、最大使用電力も1000Wぐらいあったので、オーディオタイマーの代用品としても使われました。




National TE61

ナショナル TE40の後継機として1975年ごろに発売されたオーディオタイマーです。松下電工製。

当時、デザインが「カッコ良い」ということで大ヒットし、他のメーカーからも類似商品がいくつも発売されました。ともかく売れたので、発売から40年たった現在でも、オークションにたくさん出品されています。

左側は時計で普通の時計と同じく12時間表示ですが、カレンダー付の腕時計と同じで内部は24時間で動作しています。

右側はタイマーを設定する「タイマーダイアル」で、こちらは24時間表示の時計。表示はDAY(AM6:00〜PM5:00)、NIGHT(PM5:00〜AM6:00)に色分けされています。

タイマーセットは15分間隔の溝に付属のセットピンを差し込む方式(機械式)で、スペック上では1日・24時間に最高96回の動作(電源のONだけでも1回となるので、ON/OFFを組み合わせると48回)が可能です。
ただし付属のセットピンは6個だけですので、事実上は同時に電源のON/OFFをセットできるのは3回までとなります。

セットピンは電源ONのスタート時間と終了時間をわかりやすくするために白が3個、グレーが3個になってますが、形状は同じでON・OFF用の区別はありません。

時計用のモーターは家庭用電源の周波数に同期しており、50Hz用と60Hz用のモデルが販売されていました。後継モデルはTE65で照明などが追加されました。


電源コンセントは2系統で最大1200Wまで。

サイズ 幅205mm×高さ100mm×奥行72mm
価格 8,900円







AKAI オーディオ・タイマー DT-220

1970年代〜80年代にかけて、テープデッキの専業メーカーともいえたAKAIは、留守録用に多くのオーディオタイマーを発売しました。

DT-220にもそのひとつで1982年の発売。現在の時刻とタイマーの時刻を、同時に表示する「デュアルディスプレイシステム」を搭載しており、1週間に4つのプログラムをセットできるオーディオタイマーです。

各プログラムは「Repeat」「One Time」「Memory」という3つのモードでも、タイマー動作が可能となっています。「Repeat」は毎週同じ時刻にタイマーを動作。「One Time」は1週間だけ動作します。「Memory」は時刻のセットだけでタイマー動作は行いません。

他には99分まで設定できるスリープタイマーや、ワンタッチプログラムチェック機構、部屋の明るさに応じてディスプレイ照度を自動調整するオートディマーを搭載しています。時刻は24時間表示と12時間表示を選択可能。停電でもメモリーが消えない乾電池によるバックアップ機能を装備しています。

また多機能となり操作が複雑になっているため、プログラムセット時に次に設定するところを案内(点滅)するオペレーションガイドシステムも備えています。

電源コンセントは2系統で最大600Wまで。

サイズ 幅440mm×高さ63mm×奥行250mm
重量 3kg
価格 24,800円







ナショナル オーディオ・タイマー TE-752(S)

1980年代の初めに販売されていた、デジタル24時間表示のオーディオタイマーです。松下電工製。
同時期にはテクニクスブランドからもSH-4020(11,200円)やSH-4060(19,800円)などのオーディオタイマーが販売されていました。

TE61などピンでセットする方式(機械式)のオーディオタイマーと違い、電子式と呼ばれたタイマーで、1分単位で開始と終了時間をセットできます。

タイマー予約に関係なく、接続機器の電源ON/OFFができるマニュアルON/OFFスイッチや、スリープタイマー(1時間59分まで)を搭載しています。
電源コンセントは1系統で最大600Wまで。

時計は家庭用電源の周波数に同期しており、50/60Hzの切替スイッチが底部にあります。

サイズ 幅300×高さ50×奥行115mm
重量 1.1kg
価格 8,900円









1970年代・1980年代のオーディオタイマー