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Audio-Technica(オーディオテクニカ) AT-32

Audio-Technica(オーディオテクニカ) AT-32は、1978年に発売されたMC型のカートリッジで、シェル一体型のAT-34(38,000円)の、単体モデルという位置づけになります。
価格は25,000円とかなり戦略的な値付けがされていました。


AT-34は1977年の発売で、当時のオーディオテクニカのカートリッジのフラグシップでした。斬新で意欲的な設計と優れた音質により、「オーディオテクニカ=VM型」というイメージから脱却したモデルです。

VM型と同じレコードのカッターヘッドと、相似形の動作を目指した「逆V字型デュアルムービングコイル」を採用し、あわせて振動系の軽量化によりハイコンプライアンス化とトレース性能の向上を目指したカートリッジです。

コイル部分には微質量のアニール銀銅線、テンションワイヤーにはしなやかな「ツイステッド・サスペンション・ワイア」を使用。磁気回路には磁気回路はバナジウム・パーメンダーヨークとサマリウムコバルト磁石を使っています。


AT-34とAT-32の違いは、ボディはAT-34がマグネシウム合金によるシェル一体構造。AT-32はアルミ合金製です。

カンチレバーはAT-34が、テーパー付のカーボン・マトリックスアルミ合金を使用しているのに対し、AT-32はベリリウムです。ただカーボン・マトリックスアルミは評判が悪かったのか、後継機のAT-34EⅡではベリリウムに変更されています。
チップはAT-34が0.09㎜角、AT-32は0.1㎜角です。

AT-32をヘッドシェルに取り付ける際は15mm以上のビスが必要となります。


Audio-Technica AT-32の仕様

発電方式:MC型
出力電圧:0.4mV
再生周波数帯域:15~50,000Hz
チャンネルセパレーション:30dB
チャンネルバランス:1dB以下
負荷抵抗:  kΩ

針先:楕円針(0.3×0.7mil)
針圧:1.2 ~1.8g(標準1.5g)
コンプライアンス:9×10-6/dyne
自重:6.8g

価格 25,000円
交換針 17,500円で新品と交換






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